WTAツアー公式戦の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(WTAプレミア5/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月17~23日/賞金総額282万8000ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)が第6シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-2 3-6 7-6(3)で倒し、決勝進出を果たした。

 劣勢に立たされたとき、ベンチッチはラケットを投げ、自分に向かって叫んだ。スビトリーナに対して敗北まであと1ゲームというところまで追い込まれたベンチッチは、そこから今週を通してずっとやってきたことに取り掛かったのである。それは苦境から抜け出し、挽回勝ちするということだった。

 苦境を乗り越えたベンチッチは、スビトリーナの3連覇を阻んだ。世界ランク45位のベンチッチがトップ10選手に対して一時は劣勢に立たされながら挽回勝ちしたのは、これで3試合目だ。そして彼女は土曜日に、2度ウインブルドンを制したもうひとりのトップ10選手であるペトラ・クビトバ(チェコ)と戦うことになる。

「どうしてかはわからないけど、私はこういった劇的な試合が何となく好きなんだわ」とベンチッチは第6シードのスビトリーナに対して第3セット3-5の劣勢を覆して勝ったあとに笑いながら語った。

 第2シードのクビトバはシェイ・スーウェイ(台湾)を3-6 6-2 6-4で下し、今季3度目の決勝へと駒を進めた。世界4位のクビトバは、2019年のツアー最高となるマッチ17勝目をマークした。

 21歳のベンチッチは、キャリア3つ目のタイトルを目指している。一方のクビトバは通算27勝目を狙っており、決勝では26勝8敗という高い勝率を誇っている。

 両者の過去の対戦成績は、3勝0敗でクビトバがリード。すべてストレート勝利で、先月のオーストラリアン・オープン3回戦では6-1 6-4でクビトバが勝っている。その後も勝ち進んだクビトバは、メルボルンで準優勝していた。

 ベンチッチはこのドバイで、素晴らしい進撃を見せている。彼女は第8シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)との3回戦で6つのマッチポイントを凌ぎ、それから準々決勝では第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)に対して第1セットを落としながらも挽回勝ちした。

 だからこそ、第3セット5-4からスビトリーナが迎えたサービスゲームをブレークバックしたのも、その後のタイブレークで走りながらのバックハンドロブでマッチポントをものにして競り勝ったのも、目新しいことではなかったのだ。

「3-5ダウンから、私はよりよいプレーができたと感じている。だから次の試合でも、同じようにした方がいいのかもしれないわね」とベンチッチはジョークを言った。

 試合に次ぐ試合で、劣勢に立たされたあとにこれほど成功をおさめてきたのは何故かについて、彼女は「リラックスしているからだと思うわ。ずっと自由になった感じがするの」と答えた。

 一方のクビトバは、2013年に続くドバイでの2度目の優勝に王手をかけた。

 フォア・バックの双方を両手で打つ世界31位のシェイは、すでの3人のトップ10選手を破っており、クビトバに対しても5ゲームを連取して第1セットを取ると、第2セットでも1-0とリードした。

「彼女はすごくトリッキーな選手なの」とクビトバはシェイについて語った。

「第1セットの終わりに、私は最高のプレーをしていたとは言えなかった。でもそのあと、少し落ち着いたわ」とクビトバは振り返った。

「彼女と相対するときには、少し辛抱強く戦わなければならない。彼女に対してウィナーを決めるというのは、容易なことではないのよ」

 第3セットの出だしはブレーク合戦となったが、クビトバは第4ゲームでようやくサービスゲームをキープして3-1とし、そのまま勝利に向けて突き進んだ。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はベリンダ・ベンチッチ(スイス)
DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES - FEBRUARY 22: Belinda Bencic of Switzerland celebrates winning her Semi Final match against Elina Svitolina of Ukraine on day Six of the Dubai Duty Free Tennis Stadium on February 22, 2019 in Dubai, United Arab Emirates. (Photo by Tom Dulat/Getty Images)


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