フェデラーが100回目のツアー優勝まであと1勝、決勝はチチパスと全豪4回戦の再戦 [ドバイ・デューティフリー・テニス選手権]

ATPツアー公式戦の「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月25日~3月2日/賞金総額288万7895ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第6シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)をわずか67分しかかけずに6-2 6-2で下し、キャリア100回目のツアー優勝まであと1勝と迫った。

 それを実現するためには、フェデラーは決勝でテニス界のライジングスターである20歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)を倒さなければならない。

「多様なショットを混ぜ、堅固に戦い、相手に多くのチャンスを与えず、彼にとって勝つのは非常に難しくなるだろうというところを見せ続けることが重要だった」とフェデラーは振り返った。

「僕は実際、非常にいいプレーをした。すごくうれしいよ」

 37歳のフェデラーは、109のタイトルを獲得したジミー・コナーズ(アメリカ)に続き、プロ化後の時代にツアーレベルで100のタイトルを獲得したふたり目の男子プレーヤーとなることを目指している。フェデラーが挙げた99勝のうち7つは、ここドバイで勝ち獲られたものだ。

 一方、第5シードのチチパスは決勝に進むためにより厳しい試合を潜り抜けることになった。彼はガエル・モンフィス(フランス)に4-6 7-6(4) 7-6(4)で挽回勝ちした。

 土曜日の決勝は世代の対決でもあり、また、1月のオーストラリアン・オープン4回戦の再現ともなる。メルボルンでのその試合ではチチパスが4セットの末に驚きの勝利を挙げ、最終的に準決勝にまで進出していた。

「ステファノスはオーストラリアン・オープンで、僕に対して彼がいかに厳しい対戦相手かを示して見せた」とフェデラーはコメントした。

「まだまだ(100回目のタイトル獲得には)遠いように思える。僕はただ集中し、いいプレーするよう努めるだけだ」

 チチパスは先週、マルセイユの大会で一度もセットを落とさずにキャリア2つ目のタイトルを獲得しており、ここドバイでも非常にいい調子を見せ続けている。彼は今、マリン・チリッチ(クロアチア)に代わり、世界ランクで初めてトップ10入りすることを確実にした。

「僕は昨年から、かなり上達した」とチチパスは語った。

「強豪たち、重要な選手たち、トップ10選手たちを倒したことは、僕にとって大きな意味がある。いつの日か自分もそこ(トップ10)に至りたいと願っていた。そして今日、僕はそれをやってのけたんだ」(C)AP(テニスマガジン)

ステファノス・チチパス(ギリシャ)
DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES - MARCH 01: Stefanos Tsitsipas of Greece celebrates victory over Gael Monfils of France during in his men's semi final match on day thirteen of the Dubai Duty Free Tennis Championships at Dubai Duty Free Tennis Stadium March 01, 2019 in Dubai, United Arab Emirates. (Photo by Francois Nel/Getty Images)

※トップ写真はロジャー・フェデラー(スイス)
DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES - MARCH 01: Rodger Federer of Switzerland plays a forehand against Borna Coric of Croatia during in his men's semi final match on day thirteen of the Dubai Duty Free Tennis Championships at Dubai Duty Free Tennis Stadium March 01, 2019 in Dubai, United Arab Emirates. (Photo by Francois Nel/Getty Images)

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