フェデラーが決勝でチチパスを下し、100タイトル・クラブでコナーズに合流 [ドバイ・デューティフリー・テニス選手権]
ATPツアー公式戦の「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月25日~3月2日/賞金総額288万7895ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 6-4で破り、プロ化以降のツアーレベルの大会で100度の優勝を遂げた史上2人目のプレーヤーとなった。
フェデラーは自身が打ち立てた偉業の膨大なリストに、キャリア100個目のタイトルを付け加えた。
多くのタイトルを獲ってきたフェデラーにとっても、この数字は特別な意味を持つものだったようだ。フェデラーは、「100タイトルに至るというのは、僕にとってまさに夢の実現だ」と感慨を口にした。
このマイルストーンに至ったもうひとりの選手は、ジミー・コナーズ(アメリカ)だ。この長く現役でプレーしたアメリカの偉人は、109のタイトルを獲ってキャリアを終えた。
「“3桁”優勝クラブにようこそ」とコナーズはツイッターを通してフェデラーにコメントを手向けた。
「ここまでちょっぴり孤独だった。仲間ができてうれしいよ!」
ほぼ自分の半分の年齢の選手を倒すことにより、フェデラーは2001年ミラノ優勝から続けている“毎シーズン少なくとも1タイトルは獲る”という記録を継続させている。彼の優勝リスト「100」のうち8つは、ここドバイで勝ち獲られた。
「長く、素晴らしい旅だった。そのすべての瞬間を愛した」とフェデラーは語った。
「厳しくもあったが、努力と犠牲は払うだけの価値があった。僕の貯蔵庫にあとどれだけの力が残っているか、見てみることにしよう」
ウインブルドン優勝8回を含む多くのグランドスラム・タイトルに加え、フェデラーはATPファイナルズでも記録的6度の優勝を遂げている。また彼は、310週間を世界ランク1位として過ごし、うち237週は連続だった。
世代の対決となったこの日の決勝で、20歳のライジングスターであるチチパスをストレートで倒したことで、フェデラーは1月のオーストラリアン・オープンでの彼に対する敗戦の雪辱を果たした。
試合の出だしの第1ゲームでブレークに成功したフェデラーは、4本目のセットポイントをものにして第1セットを取った。
第2セットはよりシーソーゲームとなったが、チチパスは4-4からの自分のサービスゲームでイージーショットをネットにかける最初の大きなミスを犯してブレークを許し、フェデラーが次の自分のサービスゲームをラブゲームでキープして、『100タイトル・クラブ』でコナーズと合流した。
「まだプレーできていることを、すごく幸せに思う」とフェデラーは言った。
「ジュニア世界チャンピオンとしてすべてが始まり、ここまで素晴らしいキャリアを送ってきた。(過去をもう一度やり直せたとしても)僕は何かを変えたりはしないだろう」
これに先立ちダブルス決勝も行われ、第4シードのラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)がマクラクラン勉(日本)/ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を7-6(4) 6-3で下して大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※トップ写真はロジャー・フェデラー(スイス)
DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES - MARCH 02: Rodger Federer of Switzerland poses with the winners trophy after victory during day fourteen of the Dubai Duty Free Championships at Tennis Stadium on March 02, 2019 in Dubai, United Arab Emirates. (Photo by Francois Nel/Getty Images)
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