ラオニッチがキツマノビッチを退け準決勝へ、ラッキールーザーの進撃に終止符 [BNPパリバ・オープン]
ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月7~17日/賞金総額903万5428ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がラッキールーザーから勝ち上がってきたミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-3 6-4で下し、ベスト4に進出した。
ラオニッチは19歳のキツマノビッチの幸運が間違いなくついえるよう、しっかりと手を打った。この結果でラオニッチは、2014年以降のインディアンウェルズでの戦績を19勝4敗とした。
風が強く涼しい、よく晴れたその日、ラオニッチはキツマノビッチを72分で片づける過程で13本のサービスエースを決め、1度もダブルフォールトは犯さなかった。
「ボールをスイートスポットでとらえていたにも関わらず、あまり(サービスを)うまく打つことができていなかった」とラオニッチは自分のサービスについて振り返った。
「自分としては、その点についてはもっとよくすることができると思う」
第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)に対する準決勝で、彼はそうするよう努めることになるだろう。
第18シードのガエル・モンフィス(フランス)が棄権したため、ティームは不戦勝で4強入りを決めた。モンフィスは左のアキレス腱の故障のためプレーできないことを、コート上で発表した。
今季の戦績が15勝3敗のモンフィスは、キャリア最高ともいえる年のスタートを切った。彼はここまで非常に好調だったが、ティームに対する過去の対戦成績は0勝4敗だった。
キツマノビッチは、この大会がマスターズ1000となった1990年以降に準々決勝に至った最初のラッキールーザーとなっていた。
世界130位の彼は予選決勝で敗れたが、そのあとすぐに運が巡ってきた。大会開始前に3人のシード選手が棄権したため、キツマノビッチがラッキールーザーとなるための道が開けた。第5シードで出場予定だったケビン・アンダーソン(南アフリカ)の代わりにメインドローに入った彼は、1回戦がBYEで免除されることになったのだ。
そして、この19歳は間違いなく、そのチャンスをフルに活用した。キツマノビッチは第30シードのラスロ・ジェレ(セルビア)を含む3人の選手を破り、セットを落とすことなくラオニッチとのキャリア2度目の対戦にまでこぎつけた。
しかしそこで、彼の幸運は終わった。
ファーストサーブからのポイントの88%を取ったラオニッチは、相手に許した3つのブレークポイントのすべてをセーブした。
「彼には失うものは何もないのだということはわかっていたから、僕自身は気を引き締めて臨まなければならかった」とラオニッチは試合後に語った。
1月のブリスベンでも、ラオニッチはキツマノビッチをストレートで下していた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は準々決勝で対戦したミロシュ・ラオニッチ(カナダ/右)とミオミル・キツマノビッチ(セルビア/左)
INDIAN WELLS, CALIFORNIA - MARCH 14: Milos Raonic of Canada shakes hands at the net after his straight sets victory against Miomir Kecmanovic of Serbia during their men's singles quarter final match on day eleven of the BNP Paribas Open at the Indian Wells Tennis Garden on March 14, 2019 in Indian Wells, California. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Ranking of articles
-
2024-04-21
ルードが2大会連続決勝進出、相手は前週敗れたチチパス「明日はキャリア最大のタイトルを目指す」 [バルセロナ・オープン]
-
2024-04-15
トップシードを守った内田海智が2021年10月以来のITFツアー9勝目 [M15キロタ]
-
2024-04-13
2024年最初の国内ジュニア全国大会は鈴木琉斗(神奈川/慶應義塾高校)と上村睦実(愛知/名古屋LTC)が優勝 [MUFGジュニア2024]
-
2024-04-14
18歳の石井さやかがITFツアー初優勝、プロ転向後の初タイトルを獲得 [W35富士薬品セイムス ウィメンズカップ]
-
2024-04-17
2022年フレンチ・オープン以来となるクレーコート大会参戦の大坂なおみは初戦敗退 [WTAルーアン]