フェデラーがサービスエース連発でストレート勝利 [マイアミ・オープン]
アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(ATP1000/3月20~31日/賞金総額931万4875ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)がフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を7-5 6-3で破り、16強入りを決めた。
17本の激しいラリーの間に3度のフレームショットを打ったにもかかわらず、対戦相手のクライノビッチがボレーをネットにかけてポイントが終わったとき、フェデラーは状況が自分に有利な方向に進んでいると悟った。
そのときクライノビッチは素早くボールをつかみ、あたかもラリーが続いているかのようにボールをネットの向こうへ投げて、観客から歓声を、そしてフェデラーからは笑みを引き出した。
「僕らはロボットじゃないんだ」とフェデラーは言った。
「フィリップがあの瞬間にやったように、プレーヤーたちが感情を見せることが僕は好きだよ。あれは僕が何とか取った、非常にラッキーなポイントだったと言える。奇妙で、不可思議なポイントだったね」
少しラッキーで、少し優秀だったフェデラーはこの試合に勝ち、4回戦に進出した。彼は、マイアミで自分が4度目のタイトルを獲り得る候補のひとりであることを示し、今年の戦績を14勝2敗とした。
フェデラーは次のラウンドで、第13シードのダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦する。メドベデフは、身長211cmで予選勝者のライリー・オペルカ(アメリカ)に対する“サービスで支配し合うバトル”に7-6(5) 6-7(5) 7-6(0)で競り勝った。サービスブレークは一度もなかったが、サービスエースは数多くあり、メドベデフの19本に対してオペルカは22本だった。
最終ゲームでサービスを打っていたフェデラーは、最初の3ポイントでサービスエースを叩き込んだ。そして、次に打ったサービスがセンターラインに乗って跳ね、勝利を決めた――ようにも見えたが、クライノビッチがチャレンジ(自動ライン判定)を求めた。
リプレイの映像を待っている間に、フェデラーとクライノビッチはネットのほうへ歩いていき、コールについて話し合った。
「彼はインだと思っていた。僕は、『どうして彼はそう思ったんだろう』と考えていた。かなりはっきりとアウトだったからね」とフェデラーはその場面を振り返った。
フェデラーは正しかった。そして判定が覆されたとき、彼はあたかも1分以内にまた会おうとでもいうかのようにクライノビッチに手を振って元のポジションに戻った。そしてフェデラーはその通り、次のサービスで試合を終わらせた。
そのほかの試合では、第6シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)、第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第18シードのダビド・ゴファン(ベルギー)、第20シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、第28シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)が4回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はロジャー・フェデラー(スイス)
MIAMI GARDENS, FL - MARCH 25: Roger Federer wins his third round match at the Miami Open on March 25, 2019 at Hard Rock Stadium in Miami Gardens, FL. (Photo by Michele Sandberg/Icon Sportswire via Getty Images)
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