「第41回全国選抜高校テニス大会」(3月20~26日/博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート)の大会最終日、26日(火)は男女個人戦の準決勝と決勝が3セットマッチで行われ、女子決勝は山口瑞希(城南学園)が松下菜々(相生学院)を5-7 6-0 6-4で下して日本一に輝き、今年のUSオープン・ジュニア予選の出場権を獲得した。

 先に決勝に進出したのは山口だった。中学時代の後輩に当たる髙岡鈴蘭(沖縄尚学)を鋭いストロークで封じ込めて6-1 6-3と完勝した。

 もう一方の勝者は松下。大川美佐(法政二)との準決勝は2時間を超え、最後は松下の決定力が大川を上回り、6-2 4-6 6-3と勝利をおさめた。

画像: 山口瑞希(左)と松下菜々 写真◎BBM

山口瑞希(左)と松下菜々 写真◎BBM

 12時20分からセンターコートで行われた女子決勝で、先にリードを奪ったのは松下だった。序盤は拮抗した展開だったが、6-5で迎えた第12ゲームでブレークに成功。そのまま第1セットを先取する。

画像: 第2セットに入るとプレーに安定感がなくなった松下

第2セットに入るとプレーに安定感がなくなった松下

 しかし、第2セットに入ると山口が反撃に出た。「全国決勝で自分のやりたいことをしないと後悔する」と奮起すると、本来の深くて鋭いストロークを取り戻す。松下に1ゲームも与えない完璧な戦いぶりで第2セットを奪い返した。 

 最終セットも流れは山口。2-1、4-1と2度のブレークに成功。松下に4-2、4-4とブレークバックを許して「やばい」と思ったが、続く第9ゲームでふたたびブレークチャンスを迎える。「リターンゲームを狙うしかない」と攻勢を仕掛け、大事な場面でコードボールによるポイントにも助けられた。5-4からの第10ゲームをしっかりと守り切り、山口が高校日本一の称号を手にした。

画像: 城南学園の選手として初の日本一タイトルを手にした山口

城南学園の選手として初の日本一タイトルを手にした山口

 個人戦の予選1回戦から8試合を戦い抜いた山口。「大会前は“優勝したい!”と周りに言っていたが、本当にできてびっくり」と驚きを隠さない。対戦した松下とは練習試合を含めて何度も対戦しているが、一度も勝利はなかった。それがセンバツの決勝で競り勝つ心の強さを見せた。USオープン・ジュニアは「海外に行ったことすらないので、まずはパスポートからです!」と笑顔が弾けた。

 失意の敗戦となった松下。団体ではS1としてチーム3連覇に大きく貢献した。疲労度も大きく、準決勝も2時間超の接戦だった。「体力勝負で負けた。優勝を狙っていたので、今までで一番悔しいです…」と涙を流した。

編集部◎中野恵太 写真◎上野弘明

※トップ写真は、USオープン・ジュニア予選の出場権を手にする山口瑞希(城南学園)

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