フェデラーが準々決勝へ、次の相手はアンダーソン [マイアミ・オープン]
「マイアミ・オープン」(ATP1000/3月20~31日/アメリカ・フロリダ州マイアミ/賞金総額931万4875ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)が大きな問題に直面することなく、第13シードのダニール・メドベデフ(ロシア)を6-4 6-2で下して準々決勝に進出した。
わずか8本のアンフォーストエラーしかおかさなかったその試合を終えるのに、必要とした時間は61分だった。もしもフェデラーがもしマイアミで優勝することになるならば、彼はこれから非常に忙しい数日を過ごすことになるだろう。
この試合は当初、火曜日にプレーされる予定だったが、雨で日程がずれ込んだため水曜日に延期された。そのため彼にとって4度目となるマイアミのタイトルを獲得するためには、フェデラーは4日間に4勝しなければいけないことになる。
フェデラーを待っている次の試合は木曜日の準々決勝で、相手は第6シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)だ。これは、男子シングルスで勝ち残っている中でもっともシードの高い者同士の対決となる。そしてこれは、肘の故障から戻ったアンダーソンにとって、ここまでで最大のテストとなることだろう。
「とてもいい感じを覚えているよ」とフェデラーはコメントした。
「今日の試合に関しては、本当にうれしく思っていいと思う。この勝利が、明日に向けての自信を与えてくれるよう願うよ」
フェデラーとメドベデフは最初の8ゲームを分け合ったが、そこから流れは急速に変化した。フェデラーがメドベデフのサービスをブレークして5-4とリードを奪い、次のゲームでは3つのブレークポイントを握られながらも奮起して6-4で第1セットをものにした。そしてすかさず、第2セットの出だしにふたたびブレークを果たし、そこからは悠々と勝利に向けて突き進んだ。
「大会で先の先まで勝ち上がりたかったら、ときに状況が自分に有利な方向に進む15分が必要なんだ。(それをつかめば)スコアでも引き離すことが可能となるんだよ」
最初のブレークと0-40から挽回してサービスキープした第1セットの最終ゲームについて、フェデラーはこう言った。
「そこでの差は非常に小さく、ときには少し対戦相手からの助けが必要になる」
準々決勝の相手アンダーソンとの過去の対戦成績でフェデラーは5勝1敗とリードしているが、その唯一の黒星が昨年のウインブルドン準々決勝でのものだった。その試合でフェデラーは2セットアップから挽回されて、第5セット11-13で敗れたのである。
「ウインブルドンで僕を倒したというなら、間違いなく僕の注意を引くよ」とフェデラーは言った。
フェデラーが準々決勝進出を決めた頃、前年度覇者で第7シードのジョン・イズナー(アメリカ)はベスト4に駒を進めた最初の選手となり、彼はそれをいつものやり方でやってのけた。第22シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に対して7-6(1) 7-6(5)と、2つのタイブレークで倒したのだ。バウティスタ アグートは前日の4回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)をフルセットの死闘の末に破っていた。
これによりイズナーはマイアミで連続10勝目を挙げたことになり、今年はまだ一度もセットを落としていない。彼の獲得セット数は4試合で8セット、そのうち7回あったタイブレークのすべてに勝っている。彼のセットのスコアは7-5だったひとつを除き、すべて7-6なのだ。この水曜日に、彼は24本のサービスエースを刻み、直面したブレークポイントはわずか1回だった。
今季7大会目をプレー中のイズナーは、総じて47セットをプレーして、そのうち24セットがタイブレークに突入している。
この日行われたもう一つの準々決勝では、予選を勝ち上がった18歳のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が第11シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を7-6(3) 6-2で倒した。彼はマスターズ最高成績を更新し、快進撃を続けている。(C)AP(テニスマガジン)
男子シングルス準決勝
ジョン・イズナー(アメリカ)[7] vs フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)[Q]
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)[6] or ロジャー・フェデラー(スイス)[4] vs デニス・シャポバロフ(カナダ)[20] or フランシス・ティアフォー(アメリカ)[28]
※[ ] 数字はシード順位、Q=予選勝者
※写真はロジャー・フェデラー(スイス)
MIAMI GARDENS, FLORIDA - MARCH 25: Roger Federer of Switzerland hits a forehand against Filip Krajinovic of Serbia in the 3rd round of the men's singles at the Miami Open on March 25, 2019 in Miami Gardens, Florida. (Photo by TPN/Getty Images)
Pick up
-
2024-02-20
最先端のテニスコーナーにテニマガ編集部が潜入!
オーストラリアン・オープンのオフィシャルストリンガーブース
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2024-03-26
【ITテニスリーグ】アーシャルデザインが史上初、3連覇の快挙!
ITスポーツ連盟が主催する「第26回ITテニスリーグ」が3月
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Pick up
-
2024-02-20
最先端のテニスコーナーにテニマガ編集部が潜入!
オーストラリアン・オープンのオフィシャルストリンガーブース
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2024-03-26
【ITテニスリーグ】アーシャルデザインが史上初、3連覇の快挙!
ITスポーツ連盟が主催する「第26回ITテニスリーグ」が3月
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Ranking of articles
-
2024-04-12
大坂なおみが相手エースのプティンセバを倒して日本が初のファイナルズ進出に王手 [ビリージーンキングカップ日本対カザフスタン]
-
2024-04-13
青山修子/柴原瑛菜が代表戦9試合目で初黒星、日本は3勝1敗でカザフスタンに勝利 [ビリージーンキングカップ日本対カザフスタン]
-
2024-04-12
大会4日目が終了、男女のファイナリストが出揃う [MUFGジュニア2024]
-
2024-04-11
大会3日目が終了、男子のベスト4が出揃う [MUFGジュニア2024]
-
2024-04-14
18歳の石井さやかがITFツアー初優勝、プロ転向後の初タイトルを獲得 [W35富士薬品セイムス ウィメンズカップ]