遅延に耐えたバーティがコンタベイトを倒し、キャリア最大の決勝へ [マイアミ・オープン]

WTAツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月19~30日/賞金総額903万5428ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第12シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が第21シードのアネット・コンタベイト(エストニア)を6-3 6-3で下し、同大会で初の決勝に進出した。

 バーティは5年前、17歳にしてバーンアウトしたと言ってテニスから離れていき、3年前に戻ってきた。そして22歳になった今、彼女はこれまでになくいいプレーをしている。

 準決勝を突破した今、キャリア最大の決勝で待っているのは、この日最後の試合で第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を7-5 6-1で破った第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)だ。ハレプはこの試合に勝てば、世界1位の座を確保できるはずだった。

「私はタイトルをかけて戦えるポジションに自分を置くことができるようにするため、今週を通して正しいことをやってきた」とバーティは試合後に語った。

「コートに出て行き、この好機に情熱をもって向かっていかなければならないわ」

 それはまた、ハードロック・スタジアムでの非常に長く、また雨で濡れた1日への彼女のアプローチでもあった。

 来週にキャリア最高となる世界ランク9位に上昇することになるバーティは、コンタベイトに対する準決勝のために午後1時にコートに出て行った。しかし、2時08分までプレーは始まらず、遅延はそこからスタートしたに過ぎなかった。

 ふたりは6分間で3ゲームをプレーしたが、そこから試合途中に起きた最初の雨による中断で、2時間待たされることになった。再開後、ふたりはもう1ゲームプレーしたが、そこでまたも雨が到来し、さらに2時間の遅延を余儀なくされた。

 試合がついに終わったときには、午後7時32分になっていた。コンタベイトはマッチポイントをフォアハンドのドロップショットで凌いだが、次のポイントでサービスエースによってとどめを刺された。バーティは第2セットで一時1-3とリードされていたが、そこから最後の5ゲームを連取した。

「すごく長い1日だった」とバーティは振り返った。彼女は待機の間、ロッカールームでコーヒーを飲み、ゴルフを見て過ごしていたのだという。

「でもそれは私にとって、コートに出ていき、もうひとつの試合をプレーする好機でもあった。天気をコントロールすることはできないしね」

 バーティは過去に、ハレプとプリスコバを倒したことがある。しかしシードとランキングゆえ、土曜日の決勝で彼女は優勝候補とみなされていない。

 そして彼女は、それでいいと思っている。

「出ていってのびのびとプレーし、自分のベストテニスをプレーしようと努めることができるわ」とバーティは決勝を見据えてコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は試合後のオンコートインタビューでのアシュリー・バーティ(オーストラリア/左)
MIAMI GARDENS, FLORIDA - MARCH 28: Ashleigh Barty of Australia is interviewed by Rennae Stubbs after defeating Anett Kontaveit of Estonia during day eleven of the Miami Open tennis on March 28, 2019 in Miami Gardens, Florida. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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