ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/賞金総額558万5030ユーロ/クレーコート)。

 例えこれがクレー王者のお気に入りのサーフェスだとしても、ラファエル・ナダル(スペイン)は自分の最新の故障からの復帰が今週どのように進むかについて、はっきりとは分からないという。

 世界ランク2位のナダルは今、フレンチ・オープン、バルセロナと並んで記録的11度の優勝を遂げたモンテカルロ・マスターズでカムバックしようとしている。

「僕にとって、辛い1年半だった。だから自分がどのような状態か、明瞭な見解を持つのは難しい」とナダルは月曜日にモンテカルロ・マスターズの会場で話した。

 彼は水曜日に行われる予定の2回戦で、同胞のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦することになる。

「僕はあまりに何度も止まりすぎた。問題なく3週間続けてプレーする方法を見つけられなかった。だから僕にとって、状況は厳しいものだった。こういったことが起こっているときにはメンタル面に安定性がなくなり、アップダウンが生じるものだ」

 彼の叔父で元コーチのトニー・ナダルさえが、先月エル・パイスに掲載されたインタビューの中でナダルの長期の未来について懐疑的になっていた。

「身体の問題にも関わらず、ラファエルはプレーし続けたいと思っている」とトニーは述べた。

「それが、運命を決めることであり続けている。いつまで? 誰にわかるっていうんだい? 多分あと2、3年くらいだろうか。私が言っているのは、ラファエルはテニスプレーヤーではなく、テニスをプレーしているケガ人だということだ」

 月曜日にこの件について答えた32歳のナダルは、自分の叔父がこのコメントについて謝っていたと明かした。

「彼はコートに来て、そのことについて申し訳ないと言ったんだ。彼はもっとポジティブな表現でそれを言いたかったんだ。もちろん僕が多くの故障を抱えているのは事実だからね」とナダルは説明した。

「トニーは企業のためのコンフェレンスを、毎週行っている。たくさん話すと、ときどき間違いを犯すものだよ」

 バウティスタ アグートは、先月のマイアミ・オープンで世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒した。対するナダルは、その大会を欠場した。厄介な右膝の故障がその前の大会で再発し、彼はインディアンウェルズのロジャー・フェデラー(スイス)に対する準決勝を棄権することを余儀なくされていたのである。

 ナダルは2週間前に練習を再開し、彼の膝は今のところ持ちこたえている。

「僕の膝は、かなりいい具合だ。それについてはうれしいよ。今、僕はテニスに磨きをかけなければいけない」と彼はコメントした。

「この大会でプレーすることによって、僕が必要とするリズムに乗れるように願っているよ」

 クレーコートでのナダルは通常、どの選手よりも迅速に自分のリズムを見つけている。

 昨年の彼は、腰の故障のためにマリン・チリッチ(クロアチア)に対するオーストラリアン・オープン準々決勝を第5セットでリタイアしたあと、2月と3月にプレーすることができなかった。

 そんなことがあったにも関わらず、ナダルがクレーコートで1セットも落とさずに14連勝するのを妨げることはなかったのだ。彼はふたつのデビスカップの試合に勝ち、モンテカルロとバルセロナで優勝し、マドリッド・オープン準々決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)がついに彼を止めるまで勝ち続けた。

 そのあとローマ・マスターズとフレンチ・オープンを連続で制したナダルは、グラスコートのウインブルドンでも準決勝に進出し、劇的な5セットの戦いの末にジョコビッチに敗れた。

 それから彼の体は、ふたたび彼を裏切ったのである。

 右膝の故障のためにフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に対するUSオープン準決勝を途中棄権したあと、ナダルが昨シーズン残りでプレーすることはなかった。彼は腹筋の故障のため、パリ・マスターズとATPファイナルズへの出場を回避した。

「フラストレーションについて話すのは好きじゃない。なぜって、自分はこれまで恵まれた人生を送ってきたから、不満なんて言うことはできないよ」とナダルは語った。

 ナダルは1億ドル以上の賞金と、マスターズ33大会を含む80のタイトルを獲得した。彼のグランドスラム大会でのタイトル獲得数「17」は、通算20勝を誇るフェデラーに次いで史上2番目に多いものだ。

 しかし、つきまとう疑念はしつこいものだ。

「あるときに、例えこのスポーツが僕に与えてくれたすべてに感謝しているとしても、立て続けに問題を抱えると受け入れるのが難しいことがある」と彼は胸の内を明かした。

「今季は出だしから、状況はまたしても厳しいものだった。メンタル的に強くあらねばならず、情熱を非常に高いレベルに保つ必要があったんだ」

 しかしナダルは、彼の叔父の“過剰に劇的な”故障の経過予想については軽くとらえることができていた。

「僕は現在世界2位というポジションにいるけど、“ケガ人”でありながらそこに留まるのは難しいだろうね」と微笑みを浮かべながらナダルは言った。

「確かに僕は、ほぼすべての競技者たちよりも多くの身体的問題を抱えているかもしれない。でも僕は人生を通し、何とかうまく付き合ってこれたと思っているよ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年の大会で11度目の優勝を果たしたラファエル・ナダル(スペイン)
MONTE-CARLO, MONACO - APRIL 22: Rafael Nadal of Spain celebrates with the trophy after winning the Monte Carlo Rolex Masters against Kei Nishikori of Japan during day eight of ATP Masters Series: Monte Carlo Rolex Masters at Monte-Carlo Sporting Club on April 22, 2018 in Monte-Carlo, Monaco. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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