ナダルが復帰戦に快勝、「僕に必要なのは…」 [ロレックス・モンテカルロ・マスターズ]
モナコ・モンテカルロで開催されている「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/4月14~21日/賞金総額558万5030ユーロ/クレーコート)のシングルス2回戦で、お気に入りのサーフェスに戻ってきたラファエル・ナダル(スペイン)が同胞のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を6-1 6-1で下し、楽々と3回戦に駒を進めた。彼はこの試合で、最近の故障のぐずつく影響のようなものをまったく見せなかった。
ディフェンディング・チャンピオンのナダルはこの日、クレーコートでは今季初となる試合を戦った。これは1ヵ月間に膝の故障に苦しんで棄権を強いられたインディアンウェルズ以来のプレーでもあったが、出だしから非常にシャープな調子を見せ、バウティスタ アグートの最初のサービスをブレークしてすぐに2-0とリードした。
2つのサービスゲームの間に5つのブレークポイントを凌がなければならなかったとはいえ――第4ゲームでは0-40ダウン、第6ゲームでは15-40だった――それを除けば、ナダルはバウティスタ アグートにまったく煩わされることはなかった。ナダルはネットに出て相手の強烈なフォアハンドをボレーで仕留め、最初のマッチポイントをものにした。
「いい動きをし、自分がやることに自信を持ってプレーすることができた」と32歳のナダルは振り返った。
「今、僕に必要なのは、試合数をこなし、コート上で時間を費やすことだ。もちろん、勝利はさらなる自信を得る助けになるよ。テニスにおいて、すべての勝利はポジティブなエネルギー、テニスへの自信、身体への自信を生み出す。今日の試合はいいスタートだった」
ナダルはここで、実現すれば最多記録更新となる12度目の優勝を目指している。彼の次の相手は、過去12度の対戦で11度倒しているグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)だ。 ディミトロフはこの日、ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を7-6 (2) 6-4で退けた。
今回ノーシードのディミトロフに対する勝利のうち2つがここモンテカルロでのもので、昨年の準決勝と2013年の準々決勝でナダルが勝っている。ディミトロフのナダルにに対する唯一の勝利は、2016年北京のハードーコーでの対戦となっている。
そのほかの試合では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第10シードのダニール・メドベデフ(ロシア)、第13シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)らが3回戦に駒を進めた。
しかし、昨年の決勝でナダルとタイトルを争った第5シードの錦織圭(日清食品)は初戦となる2回戦でピエール ユーグ・エルベール(フランス)に5-7 4-6で不覚をとり、早くも敗退した。
ズベレフは18歳のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)のサービスを6度ブレークし、 6-1 6-4でストレート勝ちをおさめた。昨年のフレンチ・オープン準優勝者のティームもまた、ズべレフと同じスコアでマルティン・クーリザン(スロバキア)を下した。
チチパスはミカエル・ククシュキン(カザフスタン)を6-3 7-5で倒し、次のラウンドでメドベデフと対戦する。メドベデフはこの日、ラドゥ・アルボット(モルドバ)を6-1 6-2で退けた。
また、フォニーニは対戦相手のジル・シモン(フランス)が背中の故障で棄権したため、不戦勝で勝ち上がった。フォニーニは次の3回戦で、ズベレフと戦うことになる。
この日、ノーシードながら2回戦に勝ち上がった面々の中には、ディミトロフのほか、テイラー・フリッツ(アメリカ)、キャメロン・ノリー(イギリス)、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)がいた。
ラヨビッチが第16シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を6-3 6-4で、ノリーがマートン・フクソービッチ(ハンガリー)を7-6(3) 6-3で、フリッツはディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に6-4 6-2で破って勝ち上がった。21歳のフリッツは次のラウンドで、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
MONTE-CARLO, MONACO - APRIL 17: Rafael Nadal of Spain waves to the crowd after his straight set victory against Roberto Bautista Agut of Spain in their second round match during day four of the Rolex Monte-Carlo Masters at Monte-Carlo Country Club on April 17, 2019 in Monte-Carlo, Monaco. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Ranking of articles
-
2024-04-22
[最新ATPランキング] 2024年4月22日付
-
2024-04-22
ルードがチチパスにモンテカルロの借りを返してキャリア最大のタイトルを獲得「待った甲斐があった」 [バルセロナ・オープン]
-
2024-04-21
ルードが2大会連続決勝進出、相手は前週敗れたチチパス「明日はキャリア最大のタイトルを目指す」 [バルセロナ・オープン]
-
2024-04-17
2022年フレンチ・オープン以来となるクレーコート大会参戦の大坂なおみは初戦敗退 [WTAルーアン]
-
2024-04-20
チチパスが2つのマッチポイントを凌いだ末に4強入り「敗北にかなり近づいていた」 [バルセロナ・オープン]