ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/賞金総額558万5030ユーロ/クレーコート)のシングルス3回戦で、前年度覇者のラファエル・ナダル(スペイン)と世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がともにストレート勝利をおさめ、ベスト8に駒を進めた。

 彼らはふたりが長いこと支配してきたこの大会で、決勝での再会に続く道の上を突き進んでいる。合わせて「32」のグランドスラム・タイトルを獲ったふたりのライバルは、決勝まで勝ち進めば実現する54回目の対決を目指している。

 スタン・ワウリンカ(スイス)が制した2014年を除き、彼らは2005年からふたりでこの大会のタイトルを独占してきた。ナダルは最多記録となる11勝を挙げているが、ジョコビッチは2013年の決勝でモンテカルロでのナダルの46連勝に終止符を打ち、その2年後にもう一度栄冠を手にした。

 しかしながら、ナダルは1セットも落とさずに勝った昨年も含め、2016年からモンテカルロで3連覇を果たしている。

 第1シードのジョコビッチがテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-3 6-0で退けたあと、第2シードのナダルはグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4 6-1 で下した。両者は昨年の準決勝でも対戦し、今回と同じスコアでナダルが勝っていた。

 この結果でナダルは、今回ノーシードだったディミトロフとの対戦成績を12勝1敗とした。

 第1セットの終盤まで見事なショットで張り合っていたディミトロフは、4-5で迎えた第10ゲーム30-30から2本の大きなミスを犯してセットを献上してしまった。第2セット5-1から自分のサービスゲームを迎えたナダルは、ディミトロフのフォアハンドのミスによって2度目のマッチポイントをものにして勝利を決めた。

「自分のプレーぶりをうれしく思う」とナダルはコメントした。彼は前ラウンドでも、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に6-1 6-1で快勝していた。

「最初の2試合で、僕は勝つのに十分という以上にいいプレーをした。ふたりの優秀なプレーヤーに対していいスコアで勝てたことは、大きな自信となる」

 世界2位のナダルは準々決勝で、第11シードのマルコ・チェッキナート(イタリア)を6-4 4-6 6-4で倒して勝ち上がりを決めたギド・ペラ(アルゼンチン)と対戦する。彼はノーシードのペラに対し、これに先立つ過去の2対戦の双方で勝っている。

 ここ3つのグランドスラム大会で連続優勝しているジョコビッチは、21歳のフリッツに対して最初のマッチポイントで勝利を決めた。

「テイラーは非常にスピードあるプレーをする。強力なサービスを持っており、ボールをハードヒットしてくる」とジョコビッチはフリッツを評価した。

「彼はクレーコートのプレースタイルを擁してはいないが、この大会でよくやっていた。僕はただ、彼の抵抗をうまく崩すことができただけだよ」

 ジョコビッチは次のラウンドで、第10シードのダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦する。メドベデフはこの日、第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-2 1-6 6-4で倒して8強入りを決めた。

 ジョコビッチは、23歳のメドベデフに対する過去の3対戦のすべてで勝っている。今季は1月にオーストラリアン・オープン4回戦で4セットの激戦をプレーしたが、来たる金曜日の試合は彼らのクレーコートでの初対戦となる。

「彼は世界トップ10に近い選手だ。彼は今、間違いなく最高に調子がいい」とジョコビッチは警戒した。

「彼は最初のふたつの試合にかなり楽々と勝ち、そして今度はチチパスを倒した。彼はここまで、いい大会を送っている」

 前の試合で第8シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を破った予選勝者のロレンツォ・ソネゴ(イタリア)はキャメロン・ノリー(イギリス)に6-2 7-5で勝ち、次のラウンドでドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と対戦することになった。

 ノーシードのラヨビッチは、第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)に6-3 6-3で勝つという番狂わせに成功した。ラヨビッチは、昨年のフレンチ・オープン準優勝者であるティームのバックハンドがサイドアウトした瞬間に3つ目のマッチポイントをものにして勝利を決めた。

「これは人生最高の試合だった」とこれまで一度もATPツアーで優勝したことのない世界48位のラヨビッチは試合後に語った。

 番狂わせはもうひとつあった。第13シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)が第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に7-6(6) 6-1で勝ったのだ。彼はこの勝利の過程で、ほど近いイタリアとの国境を越えてやってきた多くのイタリア人ファンたちから騒々しい歓声を引き出した。

 フォニーニが準々決勝で第9シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦するときにも、多くの応援を受けられるに違いない。

 チョリッチはフォアハンドのウィナーによって5つ目のマッチポイントをものにし、ピエール ユーグ・エルベール(フランス)を6-4 6-2で退けた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
MONTE-CARLO, MONACO - APRIL 18: Novak Djokovic of Serbia plays a backhand against Taylor Fritz of the United states in their third round match during day five of the Rolex Monte-Carlo Masters at Monte-Carlo Country Club on April 18, 2019 in Monte-Carlo, Monaco. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)


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