大坂なおみが第3セット1-5から奮起の勝利で準決勝に進出 [ポルシェ・テニス・グランプリ]

WTAツアー公式戦の「ポルシェ・テニス・グランプリ」(WTAプレミア/ドイツ・シュツットガルト/4月22~28日/賞金総額88万6077ドル/室内クレーコート)のシングルス準々決勝で、第1シードの大坂なおみ(日清食品)がドナ・ベキッチ(クロアチア)に6-3 4-6 7-6(4)で競り勝ち、ベスト4に進出した。

 大坂は第1セットを比較的簡単に先取したが、そこからベキッチが第2セットを取り返した。第3セットでも5-1とリードを奪ったベキッチは、完全に試合のコントロールを握ったかに見えていた。

 しかし大坂は、2度に渡って敗戦まで2ポイントと迫りながら態勢を立て直して5ゲームを連取すると、勝負をタイブレークに持ち込んだ。そしてタイブレークでは、ふたつのミニブレーク(=タイブレーク中に相手のサーブからのポイントを取ること)を果たし、接戦をものにした。

 この勝利で彼女は、1月のオーストラリアン・オープン以来となる準決勝に駒を進めた。

「すごく大きな意味があると思う。特にクレーコートだから」と大坂は2時間18分の死闘を振り返った。

「マイアミのあと、クレーコートでのトレーニングに本当に多くの時間を費やしたの」

 大坂の次の相手は、第8シードのアネット・コンタベイト(エストニア)に決まった。コンタベイトはビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が故障で途中棄権を決めたため、試合を完全に終えずに勝ち上がりを決めた。

 ふたりは最初の2セットで接戦を演じ、まずアザレンカが7-5、それから同じスコアでコンタベイトが第2セットを奪取。アザレンカがサービスの動きに影響を与える故障のために棄権を強いられたとき、コンタベイトは第3セットで3-0とリードしていた。

 また、第3シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は第7シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)に2-6 6-2 6-3で挽回勝ちし、今年3度目となる準決勝に進出した。

「ふたたび準決勝に至れてうれしいわ。まだまだやるべき仕事はたくさんあるけど」とクビトバは試合後に語った。

「まだここで決勝に進出したことはないから、今回は以前よりよい活躍ができるよう願っているわ」

 クビトバは次に、第6シードのキキ・バーテンズ(オランダ)と対戦する。バーテンズはこの日、シュツットガルトで過去に2度優勝している地元選手で第5シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-3 6-4で下して4強入りを決めた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品)
STUTTGART, GERMANY - APRIL 26: Naomi Osaka of Japan celebrates winning her quarterfinal match against Donna Vekic of Croatia on day 5 of the Porsche Tennis Grand Prix at Porsche-Arena on April 26, 2019 in Stuttgart, Germany. (Photo by Alex Grimm/Getty Images)

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