ベレッティーニらが2回戦へ、地元の17歳ジンナーはジョンソンから金星 [BNLイタリア国際]

ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月12~19日/賞金総額579万1280ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した17歳のヤニック・ジンナー(イタリア)がスティーブ・ジョンソン(アメリカ)に1-6 6-1 7-5で逆転勝ちするという金星を挙げた。

 このマスターズ大会でのデビュー戦で、17歳のジンナーは第3セット2-5からマッチポイントを凌いだ末に5ゲームを連取し、雨模様のフォロ・イタリコにつめかけた母国のファンの前で勝利をもぎ取った。

「彼はいいプレーヤーだが、彼を倒せると分かっていたよ」とジンナーは試合後にコメントした。

 大会前の予選大会で決勝に至ることでワイルドカードを勝ち取ったジンナーは現在世界ランク262位で、トップ400の中で最年少の選手だ。彼は2回戦で、第8シードでマドリッドで準優勝したばかりのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

「僕の目標は、数試合に勝つことじゃないんだ。僕はここ数年の間に、さらなる前進の一歩を踏みたい」とジンナーは語った。

 ドイツ語が話されている北イタリアのアルト アディジェ地方の出身であるジンナーは、フルタイムでテニスに従事する前にはスキーのトップジュニアだった。

 またこの日、第14シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)が第2セットのタイブレークでの審判の判定で相手が気持ちを乱したことに付け込み、マートン・フクソービッチ(ハンガリー)を6-1 7-6(2)で下した。

 フクソービッチはバシラシビリがダブルフォールトを犯したと信じて抗議し、それからコート脇で携帯電話を取り出し、頭を振りながらボールの跡の写真を撮った。

 そのときの写真はのちに、フクソービッチが以下のキャプションとともにインスタグラムに投稿した。

「もしこのボールがアウトだったらダブルフォールトになり、僕にまだチャンスはあった。しかし、審判は却下した」

 フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)は第1セットの途中で降りだした雨による長い中断のあと、ジル・シモン(フランス)を6-2 3-6 6-3で退けた。

 地元勢の試合では、ワイルドカードで出場したマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がルカ・プイユ(フランス)を6-2 6-4で下して初戦を突破したが、アンドレアス・セッピ(イタリア)はロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に1-6 6-3 1-6で敗れた。

 ベレッティーニは次の2回戦で、2017年優勝者で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)
ROME, ITALY - MAY 12: Matteo Berrettini of Italy celebrates a point against against Lucas Pouille of France in their first round match during day one of the Internazionali BNL d'Italia at Foro Italico May 12, 2019 in Rome, Italy. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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