ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月12~19日/賞金総額579万1280ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、ニック・キリオス(オーストラリア)が椅子をコートに投げたあと怒りに駆られてコートから歩き去り、試合放棄で失格となった。

 予選勝者のキャスパー・ルード(ノルウェー)に対する試合で、キリオスはまずコートにラケットを叩きつけ、水のボトルを蹴った。彼はそれから白い椅子を取り上げ、右手でそれをコートに放り投げた。

「彼は最初、ファーストサーブとセカンドサーブの間に歩いている客がいることに怒っていたんだ」とルードは状況について説明した。

「それから彼は、ますます怒りを強めていった。彼はそれが何であれ、やりたいと感じたことをやるんだよ。彼は受けて然るべきものを受けたのだと思う」

 試合放棄で失格となる前に、キリオスはボールを叩きつけたために警告を受け、それからスポーツマンらしからぬ振る舞いでポイント・ペナルティを科され、さらにスポーツマンらしくない行為を重ねたせいでゲームもはく奪された。

「少なくとも、非常に波乱万丈な日だったと言える」とキリオスはインスタグラム上でコメントした。

「感情に凌駕されてしまった。僕はただ、今日のコートの雰囲気は(いい意味で)熱狂的だったと言いたい。試合放棄という形で終わってしまったのはものすごく不運なことだ。すまなかった、ローマ。また会おう、もしかしたら」

 悪い振る舞いの前歴があるキリオスは、2016年の上海マスターズで試合中に観客を侮辱し、試合を捨てたことでATPから出場停止処分を受けていた。

 フォロ・イタリコのセンターコートでの最新のエピソードは、ルードが6-3 6-7(5) 2-1でリードしていたときに起きた。

 ルードは、多くの選手たちが“キリオスがどのくらい長く出場停止を課されるべきか”について論議していることを明かした。

「このところ見てきた感じでは、もう何も彼を変えることはできないようだ。ATPは何かすべきだよ…。彼が最低でも半年くらいは出場停止処分を課されるべきだと考えている選手は僕だけじゃない」

 ATPによると、キリオスはこの大会での賞金3万3635ユーロとATPポイント「45」を失い、取り調べの末、さらなる処罰が加えられる可能性は高いという。

 キリオスはまた、試合中に受けた3度のスポーツマンらしからぬ振る舞いで2万ユーロの罰金を科され、大会中の宿泊などの費用を自分で負担しなければならないとATPは言い添えた。

 コートから去る前に、キリオスはルード、そして主審と握手をした。

 2015年、キリオスはモントリオールの試合中にスタン・ワウリンカ(スイス)に対して無礼な言葉を吐いたために、1万2500ドルの罰金と28日間の出場停止処分を受けた。

 彼はまた、オーストラリア代表チームのオフィシャルとの不和のためにオリンピックでプレーしないと決めたこと、またアドバイスを与えようとした引退選手に反撃したことで非難されていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はニック・キリオス(オーストラリア)
ROME, ITALY - MAY 16: Nick Kyrgios of Australia plays a backhand against Casper Rudd of Norway in their Mens Singles Round of 32 Match during Day Five of the International BNL d'Italia at Foro Italico on May 16, 2019 in Rome, Italy. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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