大坂に続いてフェデラーも故障のために準々決勝を棄権 [BNLイタリア国際]
イタリア・ローマで開催されている「BNLイタリア国際」(ATP1000/5月12~19日/賞金総額579万1280ユーロ、WTAプレミア5/5月13~19日/賞金総額345万2538ドル/クレーコート)のシングルス準々決勝に勝ち進んでいた男子ランク世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)と女子1位の大坂なおみ(日清食品)が、それぞれ故障を理由に試合を行う前に棄権を決めた。
第3シードのフェデラーは第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に対する準々決勝の試合に先立ち右脚の故障を報告した。一方、第1シードの大坂は第6シードのキキ・バーテンズ(オランダ)の試合前に右手を故障したと話した。
フェデラーと大坂は木曜日、前日の雨で日程がずれこんだために1日2試合をプレーすることを余儀なくされ、その双方に勝っていた。
「今日は試合を戦うことができず、がっかりしている。僕は肉体的に100%ではなく、自分のチームと相談した結果、プレーしない方がいいとの決断を下した。ローマは常に僕のお気に入りの町であり、来年戻ってこれるよう祈っている」とフェデラーはコメントした。
一方の大坂は、「今朝起きたとき、親指を動かすことができなかった」と病状を説明した。
「練習をしようとしてラケットをしっかりつかもうとしたけれど、それができなかった。違った方向に腕を動かそうとしてやってみたときには、痛みを感じ続けた」
大坂はこの故障がどれほど深刻なものなのか、9日後に始まるフレンチ・オープン出場とそこでのプレーが危険にさらされる可能性があるのか、すぐにはっきり返答することができなかった。
彼女はこれから医師の診察を受けるところだったが、記者会見でレポーターたちに見えるよう手を挙げて見せ、その手は目に見えて腫れていた。
木曜日に2試合に勝って準々決勝進出を決めた大坂は、世界1位としてロラン・ギャロスに臨めることを確かなものとしていた。
「昨日の試合では何も感じていなかった。だからこそ今、やや混乱している。というのも、文字通り朝目覚めたら親指が動かせない状態になっていたのだから」と大坂は心境を語った。
「だから、『手を身体の下にして寝てしまったのかも。すぐよくなるのでは』と思ったのだけれど、よくはならなかった」
このふたりの棄権により、チチパスとバーテンズは不戦勝で準決勝に進出した。
大坂は、先月のシュツットガルト(WTAプレミア/室内クレーコート)でも、腹筋の故障のため準決勝前に棄権していた。また昨年のWTAファイナルズのバーテンズ戦では脚の故障で、やはり棄権を余儀なくされていた。
「腹筋の問題は防ぐことができたと感じられたけど、これは違う。何が原因か、分からないのだから」と大坂は口にした。
「どうしてこうなったのか、分からないわ」(C)AP(テニスマガジン)
※写真は3回戦でのロジャー・フェデラー(スイス)
ROME, ITALY - MAY 16: Roger Federer of Switzerland plays a forehand against Borna Coric of Croatia in their Men's Singles Round of 16 match during Day Five of the International BNL d'Italia at Foro Italico on May 16, 2019 in Rome, Italy. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
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