ナダルが3試合連続ストレート勝利で準決勝へ、ジョコビッチはデル ポトロに劇的な逆転勝ち [BNLイタリア国際]

ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月12~19日/賞金総額579万1280ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が同胞のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を6-4 6-0で下し、ベスト4に進出した。

 ナダルはフォロ・イタリコでプレーした6セットで、わずか6ゲームしか落としていない。彼はこれに先立ち、お気に入りのサーフェスであるクレーコートで3大会続けて準決勝で敗れていた。

 彼の次の相手は、先週のマドリッドで敗れたステファノス・チチパス(ギリシャ)だ。第8シードのチチパスは、準々決勝で対戦予定だった第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が脚の故障で棄権したため、不戦勝で4強入りを決めていた。

「先週に何が起きたかは知ってる。明日は、よりよいプレーをするよう努めるよ」とナダルはコメントした。

「僕はレベルをキープするか、もう少し高めなければならない。もしそうできれば、勝つチャンスはあると思っている。ここ1ヵ月のいい点は、週ごとに前の週よりもフィーリングがよくなっていることだ」

 20歳のチチパスは、今や世界ランク7位にまで浮上した。

「毎年、シーズン末にどのプレーヤーがトップ10に入るか、僕のチームの皆と予想をしているんだ」とナダルは語った。

「僕はそこにチチパスを入れた…彼は僕の予想を超えるほどの活躍をし始めた。彼は、彼が今いる位置にいるに値するよ」

 37歳のフェデラーは前日の木曜日、その日の2試合目で第13シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を倒すのに2時間半以上を必要とした。

 チョリッチを倒したあと、フェデラーは濡れたライン上で滑り、「脚に少し痛みがある」と話していた。

「今日プレーできなくて、がっかりしている。僕は肉体的に100%ではなく、チームと話し合った結果、(無理して)プレーしない方がいいという決断を下した」と説明していたフェデラーは、のちにインスタグラムをを通してこのように言い添えた。

「昨日の僕の試合の間のファンの反応、観客たちのエネルギーは、なぜ僕がいまだATPツアーでプレーしているかを思い出させるものだった」

 前夜のチョリッチとの試合で、第3セットタイブレーク4-6と絶対絶命の窮地に立たされたフェデラーを観客たちは大声援で支えた。フェデラーがポイントを取るたびに沸く大喝采は、ほかのコートで試合をしていた選手を振り向かせるほと大きく轟き渡っていた。

 ATPによれば、フェデラーが大会途中で棄権して相手に不戦勝を手渡したのは、その長いキャリアでわずか4度目のことだ。フェデラーはここ1465試合で一度も棄権していなかったとATPは説明している。

 一方、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は4度目の対戦で初めて第6シードの錦織圭(日清食品)に勝ち、ATPマスターズ1000大会では自己初となるベスト4に進出した。

 世界24位のシュワルツマンは準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。世界1位のジョコビッチは夜中の1時に終わった試合で、第7シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に4-6 7-6(6) 6-4で競り勝った。

 デル ポトロはセットを先取し、第2セットのタイブレークでは6-4とリードして2つのマッチポイントを手に入れた。しかし彼は次のポイントが自分のサービスからだったにも関わらず、フォアハンドでアンフォーストエラーを犯してそのチャンスをものにすることができなかった。

 2本目のマッチポイントでジョコビッチが激しいラリーの末にバックハンドのドロップショットを放つ勇敢さを見せて追いつき、そこから試合の流れを逆転させた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
ROME, ITALY - MAY 17: Novak Djokovic of Serbia celebrates against Juan Martin del Potro of Argentina in their Men's Single Quarter Final Match during Day Six of the International BNL d'Italia at Foro Italico on May 17, 2019 in Rome, Italy. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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