フランス・パリで開催されている「フレンチ・オープン」(5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス4回戦。
 
 このためにスタン・ワウリンカ(スイス)は、わずか1ヵ月の間に左膝に2度手術を受けたのだ。関節を修復し、厳しいリハビリを行ったのもこのためだった。

 彼が骨の折れる厳しい仕事を再開し、250位以下に落ちたランキングを上げ、愛するスポーツでふたたび重きをなすために必要とされる多くのトレーニングをコート内外で積んだのはなぜだったのか。それは、この日のような素晴らしい試合をプレーし、それに勝つためだったのだ。

 日曜日に34歳のワウリンカが、泥にまみれた20歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)に対する7-6(6) 5-7 6-4 3-6 8-6の勝利によってやっと手に入れたのは、感動と、5時間9分に渡る耐久力、卓越したテストのような試合だった。この勝利により、ワウリンカは2年ぶりのグランドスラム大会の準々決勝に駒を進めた。

 いま彼は友人であり同胞であるロジャー・フェデラー(スイス)に対する火曜日の試合に向かっていくことができる。第3シードのフェデラーはここまでのところ、まだセットを落としていない。

「これが僕がカムバックした理由なんだ。僕は存在する中でもっとも大きな舞台でプレーすること、多くの人々の前でプレーすることを愛し、楽しんでいる。今日は本当に特別な日だった」とワウリンカはコメントした。

 彼は2015年にロラン・ギャロスで優勝し、獲得した3つのグランドスラム・トロフィーのうちのひとつを手に入れていた。

「もちろんコート上にいるとき、僕は楽しみ、ここでやったすべてを思い出そうと努めている」

 最終的にチチパスの横を通り抜け、サイドライン外側…ラインぎりぎりにかかったバックハンドによって決まったその試合は、長く激しいものだった。

 疲れきった様子のワウリンカはそれでも、25回対戦して22回自分を負かしているフェデラーについてジョークを言う力を残していたようだ。ある記者がおそらく彼に希望を与えようとして、37歳のフェデラーはより歳をとっていると指摘したとき、ワウリンカは微笑んでこう答えた。

「ああ、でも彼は僕よりずっと優秀だ。その点を忘れちゃだめだよ」

This article is a sponsored article by
''.