錦織が2日がかりの5セットマッチに勝利 [フレンチ・オープン]

最終セットにかけては、錦織圭(日清食品)は頼りにできる男だ----「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で、錦織は月曜日にブノワ・ペール(フランス)を6-2 6-7(8) 6-2 6-7(8) 7-5で下し、5セットマッチで8度連続となる勝利をおさめた。

 彼は次の準々決勝で前年度覇者で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦することになる。

 アンフォーストエラーが多く、15度のサービスブレークがあり、しかしまた美しいショットも見られたこの試合で、錦織は4時間近い戦いの末、ついに勝利をつかんだ。彼らの4回戦は日曜日に、錦織がセットカウント2-1とリードしたところで日没順延となっていた。

 錦織は5セットマッチで23勝6敗と印象的な勝率を誇っており、その中にはフレンチ・オープンでの6勝1敗が含まれる。彼は5セットマッチであろうと3セットマッチであろうと、1968年に始まったプロオープン化以降の時代で最終セットでの勝利に関して最高の勝率を誇っているのだ(132勝45敗)。

 小雨が時折降る湿ったコンディションの中、月曜日に彼らがコートに戻ってきたとき、ペールのリスクの高いテニスはうまく機能していた。ペールは第4セットのタイブレークで2つのマッチポイントをセーブし、最終セットでが5-3から自分のサービスゲームを迎えたが、最終的におかしたひどいミスを悔やむことになった。

「彼はサーブをキープすれば勝利というゲームを迎えていた。僕はただ、1ポイントずつプレーしようと努めていたんだ」と錦織は振り返った。ペールは15本のダブルフォールトと、79本のアンフォーストエラーをおかした。

「試合を終わらせるというのは決して簡単なことじゃない」とペールは試合後にコメントした。

「感情的に、辛かった。この試合に負けたのはすごく悲しいけど、今週自分がやったことをうれしく思う」

 パリで3度目の準々決勝をプレーする錦織は、次のラウンドで困難な仕事に直面することになる。ナダルはふたりの間の12対戦のうち10回で勝っており、そのうち3度はクレーコートでの試合だった。

 世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は同45位のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に対して6-3 6-2 6-2とより簡単な勝利をおさめ、10年連続でフレンチ・オープン準々決勝に至った最初の男子プレーヤーとなった。

 彼の準々決勝の相手は第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)だ。ズベレフはこの日の4回戦で、第9シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)に3-6 6-2 6-2 7-6(5)で競り勝った。

 昨年の準優勝者ドミニク・ティーム(オーストリア)はドローに残っていた最後の地元選手だったガエル・モンフィス(フランス)を6-4 6-4 6-2で下し、ロラン・ギャロスでのフランスの希望を終わらせた。

 モンフィスはここまでの3試合で1セットも落としていなかったが、ティームの非常に安定したプレーを前に答えを見つけることができなかった。

 ティームは第3セットでネットに引き出されたあとに、目の覚めるようなウィナーを生み出している。彼はベースライン方向にボールを追って走ると、脚の間から見事なウィナーを放ったのだった。

「彼はただ、より強かったんだ。今日僕は、彼のプレーに大いに感銘を受けたよ」とモンフィスは相手を称えた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は錦織圭(日本/日清食品)(撮影◎毛受亮介)

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