大坂とセレナを破った選手たちが瞬く間に敗退 [フレンチ・オープン]

フランス・パリで開催されている「フレンチ・オープン」(5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス4回戦。

 23度グランドスラム大会を制した女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、そして現世界1位の大坂なおみ(日清食品)を倒したソフィア・ケネン(アメリカ)とカテリーナ・シニアコバ(チェコ)にとって、これらの番狂わせがまぐれでないことを証明するため、その2日後にほかの勝利を続けるというのはまた別のことだった。

 ケネンとシニアコバは、セレナと大坂に勝ったそれぞれの金星を次のラウンドの勝利で裏づけることができなかったのである。

 3回戦でそれぞれセレナと大坂を破ったふたりの選手は、月曜日に行われた4回戦であっさり敗退した。ケネンが第8シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)に3-6 6-3 0-6で敗れ、シニアコバは第14シードのマディソン・キーズ(アメリカ)に2-6 4-6ストレート負けを喫した。

 これはグランドスラム大会ではよく起こることだ。ノーシードの選手がより名のある強豪を倒したはいいが、次にコートに出たときにふたたび勝つに十分なプレーをすることができないということ。今年のロラン・ギャロスで起きたことは、この起こりがちな事象のひとつの例に過ぎなかった。

 ほかには、グランドスラム優勝歴3度のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を1回戦で倒した世界ランク81位のアナスタシア・ポタポワ(ロシア)も2回戦で敗退した。

「言うまでもなく、骨の折れることだわ。(強い人に勝った)興奮と感動を落ち着かせなければならないんだから」とケネンはその難しさについて説明した。土曜日にセレナに対しストレート勝ちをおさめた20歳のケネンは、現在世界35位につけている。

「ええ、私はセレナを倒した。それはすごくいいことだけど、バーティが非常にタフな相手だということ、彼女がすごくいいプレーをしているということはわかっていた」

 キーズは次のラウンドでバーティと対戦する。

「タフな試合になるでしょうね」と昨年のパリで準決勝に進出しているキーズは次戦を見据えた。

「彼女はキックサーブとスライスを使うから、クレーは実際、彼女のプレースタイルにすごく合っていると感じているの」

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