WTAツアー初の双子対決は姉クリスティーナが妹カロリーナに勝利 [ネイチャーバレー・クラシック]

WTAツアー公式戦の「ネイチャーバレー・クラシック」(WTAプレミア/イギリス・バーミンガム/6月17~23日/賞金総額100万6263ドル/グラスコート)のシングルス2回戦で、WTAツアー史上初となる一卵性の双子対決が実現した。

 この試合の結末は、姉のクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)が100位以上離れたランキングのギャップを乗り越え、妹のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を破るという波乱で幕を閉じた。世界ランク112位で予選から勝ち上がったクリスティーナが、同3位のカロリーナを6-2 3-6 7-6(7)で倒したのである。

 これはふたりにとってツアーレベルの大会での初対戦であり、公式戦で10度目の姉妹対決だった。

 クリスティーナは14歳で臨んだマルタでのITFジュニア大会で、ふたりの公式戦での初対戦の勝者となっていた。ジュニア時代から現在に至る公式戦での姉妹間の対戦成績は、今回の結果を合わせて5勝5敗のイーブンとなった。

 この日の試合は、第3セットのタイブレークで決着がついた。このタイブレークでは27歳の双子の姉妹の双方が、折悪くダブルフォールトを犯していた。

 第3シードのカロリーナはダブルフォールトのせいで5-6と劣勢に立たされマッチポイントに直面したが、今度はクリスティーナが自分のダブルフォールトでそれに応えた。

 7-7からカロリーナはまたもダブルフォールトを犯して再度マッチポイントを献上し、今回は左利きのクリスティーナがこのチャンスを無駄にせずにつかみ、2時間弱を要した試合を終わらせた。

 第2シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)はドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-3 6-4で下し、フレンチ・オープンでグランドスラム初タイトルを獲得した日以来となる試合を勝利で飾った。バーティは自分の新しいステイタスにより、追加的なプレッシャーを感じてはいないと言った。

「私にとっては、何も変わらないわ」

「あれは間違いなく信じられないほど素晴らしい2週間だったし、私のキャリア最高の思い出のいくつかはあの2週間のものでしょうね。でも私は、今も同じ人間よ。私は変わらず同じアッシュ・バーティであり、同じやり方で準備しようとしているの」

 また彼女は、こうも言い添えた。

「どちらかと言えば、プレッシャーを取り除いたような気がするわ。私はただ出て行って、楽しむことができるの」

 バーティは準々決勝で、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦する可能性がある。ビーナスはこの日、アリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)との初戦を6-3 6-4で制して大会をスタートさせた。

 ビーナスがこのウインブルドン前哨戦に出場したのは、ここ20年で2度目のこととなる。

 また、エレナ・オスタペンコ(ラトビア)は今季2度目となる連勝を果たし、地元期待のジョハナ・コンタ(イギリス)を6-3 6-4で退け準々決勝に進出した。

 そのほかの試合では、ペトラ・マルティッチ(クロアチア)とバーボラ・ストリコバ(チェコ)が8強入りを決め、第6シードのワン・チャン(中国)とジェニファー・ブレイディ(アメリカ)は2回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はWTAツアー史上初となる一卵性の双子対決を戦い終えたクリスティーナ・プリスコバ(チェコ/奥)とカロリーナ・プリスコバ(チェコ/手前)
BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 19: Kristyna Pliskova of the Czech Republic embraces Karolina Pliskova of the Czech Republic after victory in their second round match during day three of the Nature Valley Classic at Edgbaston Priory Club on June 19, 2019 in Birmingham, United Kingdom. (Photo by Jordan Mansfield/Getty Images for LTA)

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