オジェ アリアシムがチチパスを倒して準決勝進出、マレーの復帰2試合目は日没順延 [フィーバーツリー選手権]

ATPツアー公式戦の「フィーバーツリー選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月17~23日/賞金総額221万9150ユーロ/グラスコート)のダブルス準々決勝の試合が第2セットの途中で日没順延となったため、アンディ・マレー(イギリス)の5ヵ月におよぶ戦線離脱からの復活劇は週末にまで持ち込まれることとなった。

 グランドスラム大会を3度制したマレーとフェリシアーノ・ロペス(スペイン)のペアはダニエル・エバンズ/ケン・スクプスキー(ともにイギリス)と対戦したが、第1セットを6-4で取り、第2セット4-5となったところで日没のため順延となった。

 マレーは144日前に腰の手術を受けて以来2戦目となるこの試合を、のびのびとプレーしていた。彼は人工関節を入れたこの手術が、キャリアを救うものとなるよう願っている。

 パートナーのロペスにとっては、忙しい土曜日になることは必至となった。というのも彼は、まずシングルスの準決勝を戦い、そのあとにこのやりかけのダブルスの試合を終わらせる必要がある。しかもそれに勝った場合には、その直後にダブルス準決勝をプレーしなければならなくなる可能性があるからだ。

 ロペスはこの日のシングルス準々決勝で16本のサービスエースを刻み、第6シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を4-6 6-4 7-6(5)で倒した。

 2017年に35歳で優勝し、このクイーンズクラブの大会の最年長チャンピオンとなったロペスは、土曜日の準決勝で第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。新進気鋭のオジェ アリアシムはこの日、第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を7-5 6-2で倒す殊勲をやってのけた。

「これは、ここ何年かに渡って積んできた努力の賜物だ。昨年にも僕はトップ20の選手を倒すといった今年やったような勝利を挙げていたが、それを何週間も、そして一大会を通して繰り返す方法を見つけることができないでいた。今年はこれまでやってきたすべての仕事が集計されたのだと思う」とオジェ アリアシムはコメントした。

「こういった試合のために、僕はハードワークを積んでいる。練習するとき、僕はいつもこのような試合をプレーし、勝つ自分をイメージしながらやっているんだ。だから実際にそれをやる日がきたとき、準備ができていると感じられる」

 ATPツアーの準決勝と決勝において37歳のロペスと18歳のオジェ アリアシムの年齢差は、43歳のケン・ローズウォール(オーストラリア)が23歳のパット・デュプレ(アメリカ)を倒した1977年の香港グランプリ準決勝に次いで大きなものだ。

 そのほかの試合では、第4シードのダニール・メドベデフ(ロシア)がディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-2 6-2で下して準決勝に駒を進めた。

 メドベデフはそこで、ジル・シモン(フランス)と対戦する。シモンはこの日、同胞で予選から勝ち上がってきたニコラ・マウ(フランス)に7-6(5) 5-7 7-6(3)で競り勝った。

 前年度覇者のマリン・チリッチ(クロアチア)、2018年ウインブルドン準優勝のケビン・アンダーソン(南アフリカ)、元チャンピオンのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はいずれもに木曜日に敗れていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)
LONDON, ENGLAND - JUNE 21: Felix Auger-Aliassime of Canada celebrates victory during his Quarter-Final Singles Match against Stefanos Tsitsipas of Greece during day Five of the Fever-Tree Championships at Queens Club on June 21, 2019 in London, United Kingdom. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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