グランドスラム24勝目を目指すセレナは厳しいブロックに [ウインブルドン]
今年3大会目のグランドスラム「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の男女シングルスのドローが発表され、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は女子のドローにおいてダントツで厳しいクォーター(ドローの4分の1)に組み込まれることになった。
皆がシード順通りに勝ち上がった場合に起こりうる女子準々決勝の顔合わせは、ドローの上半分では第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が第5シードで前年度覇者のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と、第4シードのキキ・バーテンズ(オランダ)は第6シードのペトラ・クビトバ(チェコ)となる。
また、下半分では第2シードの大坂なおみ(日清食品)が第7シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と、第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は第8シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と対戦する可能性がある。
ウインブルドンで2度優勝した実績を持つクビトバは、左前腕の故障でプレーを休止しており早急に出場するか棄権するかを決めなければならない。
オールイングランドクラブで7度優勝し、グランドスラムで「23」のタイトルを持つセレナは、4回戦でケルバーと対戦する可能性がある。これは2016年オーストラリアン・オープンと2018年ウインブルドンの決勝の再現となるカードで、その双方でケルバーが勝っている。
またそこを突破した場合、セレナは準々決勝でフレンチ・オープン優勝者のバーティと対戦することになるかもしれないのだ。
このクォーターには、元ウインブルドン優勝者のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)とマリア・シャラポワ(ロシア)、グラスコートで好成績を挙げているユリア・ゲルゲス(ドイツ)、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)、ドナ・ベキッチ(クロアチア)、カイア・カネピ(エストニア)、アリソン・リスク(アメリカ)らがいる。ケルバーは3回戦で、シャラポワと対戦する可能性がある。
通常通りグラスコートの前哨戦の大会をスキップしたセレナは、少なくとも調子を上げていくためのチャンスを擁している。セレナは予選を勝ち上がった162位のジュリア・ガット モンティコーネ(イタリア)に対する試合で大会を始め、それから2回戦で別の予選勝者と当たる可能性がある。
男女のドローでもっとも興味をそそる1回戦の試合には、ウイリアムズ姉妹のもうひとりが絡んでいる。39歳のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が15歳のコリ・ガウフ(アメリカ)と対戦するのだ。アメリカの未来の星と評されるガウフは、オープン化以降の時代でウインブルドンの歴史上もっとも若い予選勝者となっていた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は昨年の大会でのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
LONDON, ENGLAND - JULY 14: Serena Williams of The United States appears dejected during the Ladies' Singles final against Angelique Kerber of Germany on day twelve of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 14, 2018 in London, England. (Photo by Michael Steele/Getty Images)
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