オペルカがまたも番狂わせ、ワウリンカを倒す [ウインブルドン]

イギリス・ロンドンで開催されている「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)の男子シングルス2回戦。

 早期の番狂わせに満ちた今回のウインブルドンで、ライリー・オペルカ(アメリカ)が水曜日の2回戦でまたもの番狂わせをやってのけた。

 身長211cmで21歳のオペルカは、グランドスラム大会優勝歴3回のスタン・ワウリンカ(スイス)を2番コートで7-5 3-6 4-6 6-4 8-6の激戦の末に下した。

「最初、僕はサーブ&ボレーでかなり成功をおさめたので、そのまま続けた」とオペルカは振り返った。

「それから、彼が僕がやっていることを見抜き、僕のサービスを読み始めたのでネットでポイントを取るのがより難しくなったんだ。だから今日は、ベースラインから大いにプレーしなければならなかったよ」

 今回ウインブルドン・デビューを果たしたオペルカにとって、これはまだキャリア4度目のグランドスラム大会に過ぎない。彼はこれまで一度も、グランドスラム大会で3回戦に至ったことはなかった。

 一方、そのほか3つのグランドスラム大会では一度ずつ優勝を遂げていたがウインブルドンだけは準々決勝を越えたことがなかったワウリンカは、昨年のウインブルドンでも2回戦負けを喫していた。

 月曜日に、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と第7シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が初戦負けを喫した。火曜日には、過去2年フレンチ・オープンで準優勝していたドミニク・ティーム(オーストリア)が彼らのあとを追って敗退した。

 ノーシードのオペルカは、ワウリンカに対する番狂わせをやってのけるためにサービスを大いに活用した。彼は最終的に23本のサービスエースを記録し、そのうち数本は時速225kmにもおよんだ。ある1本は、大会ここまでで最速だったズベレフの記録に並ぶ時速228.5kmだった。

「僕にも勝つチャンスはあった」とワウリンカは試合後に語った。

「僕は少しスロースタートだった。ややためらいがちで、十分なだけよく動けていなかった。最後には、彼は思いきって攻めてきた。彼は僕より思いきりがよく、勝利に値したよ」

 オペルカは金曜日の3回戦で、2016年ウインブルドン準優勝のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。第15シードのラオニッチはこの日、ロビン・ハッサ(オランダ)を7-6(1) 7-5 7-6(4)で下した。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はライリー・オペルカ(アメリカ)
LONDON, ENGLAND - JULY 03: Reilly Opelka of The United States greets the audience after his Men's Singles second round match against Stan Wawrinka of Switzerland during Day three of The Championships - Wimbledon 2019 at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 03, 2019 in London, England. (Photo by Shi Tang/Getty Images)

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