もし経験がものを言うなら、セレナに強みあり [ウインブルドン]

イギリス・ロンドンで開催されている「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)の女子シングルスで準決勝に進出した選手のうちひとりは、グランドスラムのシングルスで「23」のタイトルを保持している。木曜日にプレーするそのほかの3人は、3者合わせて1つだけだ。

「歳をとるにつれ、間違いなくより多くのプレッシャーを感じるようになったわ」とセレナは準々決勝の3セットマッチでアリソン・リスク(アメリカ)を倒したあとにコメントした。それから彼女は次のように続け、自分にどれほどの経験があるかを明確にした。

「今、私はより歳をとったとかを通り越したから、感じるプレッシャーはほんの少し減ったわ」

 ウインブルドンで7度優勝している37歳のセレナは、オールイングランド・クラブで12度目の準々決勝を戦う。彼女は総じて「37」のグランドスラム大会でベスト4に至った。これはシュテフィ・グラフ(ドイツ)とタイであり、プロ化以降の時代では3番目の記録となる。

 勝ち残ったほかの3人のライバルとは対照的だ。木曜日のセレナの相手であるバーボラ・ストリコバ(チェコ)は、53度目のグランドスラム大会で初の準決勝を戦う。エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)もまた、この段階に至るのは初めてだ。唯一、元世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)だけが昨年のフレンチ・オープンを制し、グランドスラム大会で優勝した経験を持っている。来たる試合は、彼女にとって7度目のグランドスラム準決勝だ。

「それはずっと私の夢だった。この大会でいいプレーをすることは常に私の夢だったの」と33歳のストリコバは心境を明かした。彼女は、今年引退することについて話してさえいたのだ。

「この歳で、今それが起ころうとしている。信じられないようなことだわ」

 成し遂げたことのリストはそれほど輝かしくはないかもしれが、ストリコバにはテニス史上もっとも偉大な選手のひとりに挑戦する準備ができている。

「恐れなんかないわ。木曜日には、ただコートに出て行って、自分のテニスをするだけよ」とストリコバは意気込みを語った。

「もちろん、私にはセレナのようなパワーはないけれど、私にはほかの武器がある。それをできる限り使おうと努めるわ。楽しむつもりよ。今、私には本当に失うものは何もない」

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