カバル/ファラが男子ダブルスでグランドスラムを制した初のコロンビア人ペアに [ウインブルドン]
今年3大会目のグランドスラム「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の男子ダブルス決勝で、第2シードのフアン セバスチャン・カバル/ロベルト・ファラ(ともにコロンビア)が第11シードのニコラ・マウ/エドゥアール・ロジェ バセラン(ともにフランス)を6-7(5) 7-6(5) 7-6(6) 6-7(5) 6-3の接戦の末に下し、グランドスラム大会の同種目で優勝を遂げた初のコロンビア人ペアとなった。
試合は約5時間に及び、最後はセンターコートの屋根を閉じて敢行された。
開閉式の屋根が閉じられたのは第4セットが終わったあとの20時ごろで、とのときすでに2組は4時間以上プレーしていた。
これほどまでに試合が長引いたので、このあとにセンターコートで行われるはずだった女子ダブルス決勝は日曜日に延期された。
第3シードのシェイ・スーウェイ(台湾)/バーボラ・ストリコバ(チェコ)と第4シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/シュー・イーファン(中国)が対戦するこの試合は、男子シングルス決勝のあとにセンターコートで行われることになった。
試合の序盤にボールを顔面に受けたマウは、医者の診察を必要とした。彼は第5セットでもボールを体にぶつけられ、コートに倒れこんだ。
試合後にマウは「言葉を見つけるのは難しい。勝者は1組だけだ。このような試合を戦った末に負けたのなら、別の側にいる方がいいという気持ちを隠すつもりはない」と心境を語った。
「我々にはたくさんのチャンスがあったが、同時に勝負を分けたのは数ポイントだった。試合を通してもっとうまくできたはずのポイントや相手が非常にラッキーだったポイントがいくつかあり、それらが勝負を分けたのだと思う」
マウは決して、長い試合に不慣れな男ではない。彼はテニス史上最長の試合――2010年ウインブルドンで、11時間と5分を要した男子シングルス1回戦でジョン・イズナー(アメリカ)に負けていたのだ。その試合は3日間に及び、第5セット68-70で幕を閉じた。
ウインブルドンは今年から、最終セット12-12になったらタイブレークを採用するという新ルールを導入した。
ロジェ バセランとマウは、このペアでは初のグランドスラム・タイトルを目指していた。ふたりはともに別のペアで優勝した経験があり、マウはピエール ユーグ・エルベール(フランス)と組んで生涯グランドスラム(キャリアを通じて4つの異なるグランドスラムで優勝すること)を達成した。
エルベールは今回のウインブルドンではアンディ・マレー(イギリス)と組んでプレーしたが、2回戦で敗れていた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は男子ダブルス優勝で優勝を果たしたフアン セバスチャン・カバル(コロンビア/左)とロベルト・ファラ(コロンビア/右)
撮影◎小山真司 / SHINJI OYAMA
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