タチシュビリの上訴が認められ、フレンチ・オープンでの処分は撤回に

グランドスラム委員会による決定を不満として上訴していたアンナ・タチシュビリ(アメリカ)が、フレンチ・オープンでの賞金の受け取りを認められた。

 一度は「プロに必要とされるレベルに至っていなかった」という理由から“1回戦パフォーマンス・ルール”に則って彼女に罰金を課したが、グランドスラム委員会はこの決断を覆した。

 タチシュビリはフレンチ・オープン1回戦で、第29シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)に0-6 1-6で敗れた。約5万ドルに当たる彼女の1回戦の賞金は、もし選手が「プロの水準のレベルでプレーしなかった場合には1回戦の賞金額と同額の罰金を許す」という規則の下、差し引かれてゼロになっていた。

 2018年から導入されたこの新規則は、故障を抱えた選手がまともプレーができないと知りつつ、ただ賞金を受け取るためにとりあえず出場し、1回戦を途中棄権するなどの行為を阻止するために考案されたものだった。

 これは選手が試合を最後まで行ったケースでの最初の罰金だったと、グランドスラム委員会は認めた。

 彼女の代理人によって明かされたところによれば、委員会は試合のビデオを見直したとのことで、タチシュビリが「最初から最後のポイントまでプロらしく戦ったと感じた」とするサカーリのコメントに注目したのだという。

 かつて世界ランク50位まで上がったことがあるタチシュビリだったが、足首を故障して手術を受け、フレンチ・オープンは彼女にとって2017年10月以来の公式戦だった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はフレンチ・オープンでのアンナ・タチシュビリ(アメリカ)
PARIS, FRANCE - MAY 28: Anna Tatishvili of The United States plays a forehand during her ladies singles first round match against Maria Sakkari of Greece during Day three of the 2019 French Open at Roland Garros on May 28, 2019 in Paris, France. (Photo by Adam Pretty/Getty Images)

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