バッファロービルズ・オーナーの娘ペグラがツアー初優勝 [シティ・オープン]

「シティ・オープン」(WTAインターナショナル/アメリカ・ワシントンDC/7月29日~8月4日/賞金総額25万ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)がカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-2 6-2で下し、WTAツアーでキャリア初となるタイトルを獲得した。

 世界ランク79位で25歳のペグラは、両親がNFLのバッファロー・ビルズとNHLのバッファロー・セイバーズのオーナーであることでも知られている。

「この上なく満足のいく結果だわ。私たちはこのために努力を積んでいる。大会に勝つために。決まり文句に聞こえるかもしれないけれど、長い道乗りだったことがこの勝利を一層かぐわしいものにしてくれる」とペグラは試合後に語った。

 彼女はごく最近、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の元コーチを務めたデビッド・ウィット(アメリカ)とともに働き始めた。

 ここワシントンDCで5試合に連続で勝つまでペグラの今季の戦績は4勝8敗で、彼女はどの大会でも準々決勝にさえ進むことができていなかった。足首、膝、腰の故障が彼女の歩みを遅くした。

「でも今週、私は違う感じを覚えていた。この決勝で、私は準備ができていると感じていた」とペグラはコメントした。

 彼女は勝利の瞬間、コートに膝を落とし、表彰式では愛犬マディーとともに優勝を祝った。

「私は、“いい? あなたはコートに出て行って、そこで勝つのよ”という感じだったの」

 一方、ペグラの母キムはバッファロー・ビルズのトレーニングキャンプで、「私たちはいつも、娘が私たちの最初のスポーツチームで、私たちの最大のお気に入りだと言っていたんです。人々はよく、どちらのチームがより好きなのか聞いてくるのだけれど、彼女が私たちの最初の、そしてお気に入りのチームなの」と話した。

 これはペグラにとって、ツアーレベルでキャリア2度目の決勝だった。一方で世界62位のジョルジは、3度目のツアー優勝を目指していた。

 新コーチのウィットは彼女のテニスを大きく変革した訳ではなく、ただ「集中すべきいくつかの小さなこと」を彼女に示したのだとペグラは明かした。

「それがすべてのポイントで戦い、どんなゲームもポイントも除外しないのだということを私に気づかせる助けとなったの」と彼女は躍進のきっかけについて説明した。

「そして、ただ常に同じ精神姿勢を保ち続けるのだということを…」(C)AP(テニスマガジン)

ツアー初優勝を果たしたジェシカ・ペグラ(アメリカ/右)と準優勝のカミラ・ジョルジ(イタリア/左)
WASHINGTON, DC - AUGUST 04: Camila Giorgi of Italy (L) and Jessica Pegula of the United States pose with their trophies after Pegula won the women's singles final of the Citi Open at Rock Creek Tennis Center on August 04, 2019 in Washington, DC. (Photo by Rob Carr/Getty Images)

※トップ写真はジェシカ・ペグラ(アメリカ)
WASHINGTON D.C. , AUGUST 04: JESSICA PEGULA (USA) and her dog MADDIE during women's singles finals match of the 2019 Citi Open on August 4 ,2019 at Rock Creek Park Tennis Center in Washington D.C. (Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)

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