ブレークなし! キリオスがメドベデフを倒し今季2勝目 [シティ・オープン]
「シティ・オープン」(ATP500/アメリカ・ワシントンDC/7月29日~8月4日/賞金総額204万6340ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ニック・キリオス(オーストラリア)が第3シードのダニール・メドベデフ(ロシア)を7-6(6) 7-6(4)で下し、今季2度目の優勝を遂げた。
決勝が始まってわずか5ゲーム、キリオスはあるポイント後に背中を押さえた。その少しあとに彼は、ストレッチしようとしながら主審の椅子をつかんでいた。
第1セットが終わると彼は地面に横たわり、トレーナーから治療を受けた。
最終的にキリオスは1時間半のプレーのあと、優勝杯を掲げながら痛みで顔をしかめていた。
キリオスは痛む背中の問題を克服し、この日決めた18本のサービスエースのうち2本を使って試合を締めくくった。2セットともタイブレークに至ったこの接戦の末の勝利のおかげで、彼のランキングは月曜日にトップ30に戻ることになる。
「正直に言って、これは僕の人生でもっともお気に入りの週のひとつだった。僕は大きく前進した」とキリオスは大会を振り返った。彼は試合のウォームアップのため、プレーヤーズラウンジで子供を相手にピンポンをプレーしていた。
「これは、思い出に残る1週間だ」
USオープン前哨戦である今大会に、世界ランク52位の選手としてやってきたキリオスは、前日に見せた第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に対するスリル溢れる準決勝に続き、よりありふれた決勝での勝利で大会を締めくくった。
試合を通し、キリオスにもメドベデフにも一度もブレークポイントはなかった。違いはキリオスが2つのタイブレークにおいて、より上のプレーをやってのけたことだった。
最初のタイブレークで彼はまず1-4、それから2-5とリードを奪われたが挽回に成功。セットポイントでは、フォアハンドをサイドアウトしたメドベデフのミスにも助けられた。
2度目のタイブレークでキリオスは一度だけ2-3とリードされたが、ノータッチのサービスエース3本、時速225kmのサービスウィナー、そしてメドベデフのフォアハンドのミスなどによって試合にけりをつけた。
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