セレナが準決勝進出、USオープン決勝のリマッチで大坂から初勝利 [ロジャーズ・カップ]
WTAツアー公式戦の「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/カナダ・トロント/8月5~11日/賞金総額283万ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第8シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が数日のうちに世界ランク1位に返り咲く日本の大坂なおみ(日清食品)を6-3 6-4で倒し、ベスト4に駒を進めた。
決勝で敗れたウインブルドン以来の大会をプレー中のセレナにとって、大坂と対戦するのは昨年のUSオープン決勝以来のことだった。その決勝でセレナは敗れ、大坂がグランドスラム初タイトルを獲得していた。
「私は彼女のテニスについて少し余計に知っていたから、それが役に立ったと思う。私は全体的に見て、少し上だったわ」とセレナは試合後に語った。
「彼女のテニスについてはよく知っている。彼女の試合をたくさん見ているの。だから、今日の試合に勝つために何が必要なのかはわかっていた。私はすべての試合に『私にはできる』と考えながら臨んでいるけど、ときにそれが実現しないこともあるの」
セレナは土曜日の準決勝で、予選から勝ち上がってきたマリー・ブーズコバ(チェコ)と対戦する。ブーズコバは前年覇者で第4シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)に対して第1セットを6-4で先取し、そこでハレプがアキレス腱の故障を理由に棄権した。
現在世界10位で37歳のセレナはこの大会で3度(2001年、11年、13年)優勝を遂げており、そのすべてを会場がトロントだったとき(ロジャーズ・カップは男女の会場をトロントとモントリオールで毎年入れ替えて行っている)に実現している。
この結果でセレナは、この大会での通算成績を33勝4敗とした。彼女はツアー通算72勝を挙げているが、出産前の2017年オーストラリアン・オープンを最後に優勝から遠ざかっている。
敗れはしたが、大坂は大会後に更新される世界ランクで大坂が1位に返り咲くことが確定した。
「負けたことに腹を立てたりしていないわ」と第2シードの大坂はコメントした。
「アップダウンが激しかったとは思わない。今日の私はかなりいいプレーをしていたと思うわ。いつものことだけど、とにかく彼女が素晴らしいプレーをした。試合全体を通して、私は少しディフェンスに回りすぎていたと感じている。彼女相手にプレーしているときには、それではよくないということはわかっているのだけれどね」
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