今秋、大阪・大阪市のITC靱テニスセンターで開催される国内最大の国際女子トーナメント「東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメント2019」(略称◎東レPPOテニス/9月14、15日予選、16〜22日 本戦)の本戦出場18人(本戦ダイレクトイン)とワイルドカード1人(主催者推薦)の計19人の名前が発表された。

 トップ10からは、1位大坂なおみ(日本・日清食品/21歳)、5位キキ・バーテンズ(オランダ/27歳)、10位スローン・スティーブンス(26歳/アメリカ)が出場するほか、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン/25歳)、アンジェリック・ケルバー(ドイツ/31歳)といったグランドスラム優勝経験者も参戦する。

 今季の活躍が目覚ましい、注目の若手も登場する。3月にインディアンウェルズ、8月にはトロントでロジャーズ・カップを制したばかりのビアンカ・アンドレスク(カナダ/19歳)、フレンチ・オープンで準優勝のレフティー、マルケタ・ボンドルソバ(チェコ/20歳)、今季ホアヒン、ストラスブールで2勝を挙げているデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ/19歳)が出場を表明した。

 日本からは大坂に続き、ワイルドカードで82位土居美咲(ミキハウス/28歳)の出場も決まった。土居は7月にWTA125Kシリーズのバスタッドで単複優勝を果たし、2017年9月以来のトップ100返り咲きを果たした。そのほかにも多くの日本人選手が予選に挑む。

本戦エントリー選手19人

※世界ランク、選手名(国籍/所属)主な戦績

1位|大坂なおみ(日本/日清食品)2018年全米優勝、インディアンウェルズ優勝、2019年全豪優勝

5位|キキ・バーテンズ(オランダ)2016年全仏ベスト4、2018年シンシナティ優勝、2019年マドリッド優勝

10位|スローン・スティーブンス(アメリカ)2017年全米優勝、2018年全仏準優勝、マイアミ優勝

11位|アナスタシア・セバストワ(ラトビア)2018年ブカレスト優勝、全米ベスト4

12位|ベリンダ・ベンチッチ(スイス)2015年トロント優勝、2019年ドバイ優勝

13位|アンジェリック・ケルバー(ドイツ)2016年全豪、全米優勝、2018年全英優勝

14位|ビアンカ・アンドレスク(カナダ)2019年インディアンウェルズ優勝、トロント優勝

16位|マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)2017年ビール優勝、2019年全仏準優勝

18位|マディソン・キーズ(アメリカ)2015年全豪ベスト4、2017年全米準優勝、2018全仏ベスト4

20位|アネット・コンタベイト(エストニア)2017年スヘルトーヘンボス優勝

21位|ペトラ・マルティッチ(クロアチア)2019年イスタンブール優勝

23位|エリース・メルテンス(ベルギー)2018年全豪ベスト4、2019年ドーハ優勝

25位|カロリーヌ・ガルシア(フランス)2018年武漢、北京優勝

26位|ドナ・ベキッチ(スイス)2014年クアラルンプール優勝、2017年ノッティンガム優勝

27位|ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)2016年全仏優勝、2017年全英優勝

30位|シェイ・スーウェイ(台湾)2012年クアラルンプール、広州優勝、2018年広島優勝

32位|デヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)2018年香港優勝、2019年ホアヒン、ストラスブール優勝

41位|ダリア・カサキナ(ロシア)2017年チャールストン優勝、2018年モスクワ優勝

82位|土居美咲(日本/ミキハウス)WC出場、2015年ルクセンブルク優勝

※ほかWC(主催者推薦)3人+Q(予選勝者)6人=合計28人が出場する
※世界ランキングは8月12日付

トーナメント・アンバサダー沢松奈生子さんが今大会の見どころを語る
「大坂選手を脅かす若手を生で見られるチャンス」

画像: 左からトーナメントアンバサダーの沢松奈生子さん、トーナメントディレクターの中川裕氏、アシスタント・トーナメントディレクターの飯島みゆき氏

左からトーナメントアンバサダーの沢松奈生子さん、トーナメントディレクターの中川裕氏、アシスタント・トーナメントディレクターの飯島みゆき氏

「まず誰もが活躍を期待しているのは大坂なおみ選手だと思います。グランドスラムで連続優勝した後、“大坂時代”がしばらく続くのではないかと思いましたが、コーチとの決別があり、そのあと成績が振るわず……。実際にプレーを見ている皆さんもわかるとおり、精神面の安定性が欠けているように見えました。私の目から見ても、昨年のUSオープン優勝が100だとしたら、今年のフレンチ・オープン、ウィンブルドンは彼女の中では10~20くらいの出来だったのではないかと思います。

 ところが、北米のハードコートシーズンに入り、ロジャーズ・カップでのセレナ・ウイリアムズ戦などを見ると、40~50まで戻ってきたのではないでしょうか。何より、試合中に笑顔を見せ、またテニスが楽しくなってきたのではないかと安心しています。本来のストロークが戻ってきて、ハードコートがやはり好きなんだなと思います。

 今回の東レPPOは、来年のオリンピックに向けての試金石になると思います。昨年の決勝で負けたあとに大坂選手はかなり涙を流してました。その悔しさはどういう気持ちなのかと聞いたら“自分が生まれた国、地元での大会で優勝したいという気持ちが強かった”と言いました。彼女の中では、グランドスラムと同じくらい勝ちたい気持ちが強かったようです。

 今大会は彼女が3歳までテニスをしていた靱のコートでの開催で、昨年までとはまた違った強い思いがあると思います。東レで流した涙、その借りは東レでしか返せないと思います。彼女の強く、熱い思いをプレーに反映させてもらえたら、私たちもそれを見たいと思います。

 東レPPOはWTAツアーの中でも5本の指に入るほど歴史のある大会です。それが今回は東レ発祥の地が関西で大坂選手の生まれたのもこの関西。大会側にとっても関西の人々にとって、世界の超一流の選手のプレーが間近で見られる機会がやっと来ました。

画像: 今大会の見どころを話す沢松奈生子さん

今大会の見どころを話す沢松奈生子さん

 選手側からすると、私も関西でのプレー経験が何度もありますが、観客の質が違います。東京は割と静かで礼儀正しく、いかにも日本的な応援をする方が多い。でも、関西では“ここはスペインかイタリアか?”と思うほど熱い応援をされる方が多いです。海外から来る選手も関西独特の空気を感じて、また違ったプレーを見せるのではないかと思います。

 それからグランドスラムのチャンピオンが4人も出場します。大坂選手にケルバー選手、ムグルッサ選手、スティーブンス選手。世界の頂点に立った実績のある選手が見られる機会は1年でここしかありません。さらに、私が一番見たいのは19歳のアンドレスク選手、20歳のボンドルソバ選手。

 彼女たちは次世代を担う女子のトップ選手。2019年シーズンはすでにグランドスラムで実績を残していますし、アンドレスク選手は先週のロジャーズ・カップで優勝しています。これからの時代を担い、大坂なおみ選手の時代を脅かす選手を生で見られるチャンスです。

 日本の皆さんだけでなく、世界中が注目するラインアップですので、是非生で、行く機会がない方はテレビで見ていただきたいと思います」

画像: シンシナティの大会中に記者会見に臨む大坂なおみ 写真=Getty Images

シンシナティの大会中に記者会見に臨む大坂なおみ 写真=Getty Images

 最後にシンシナティから大坂なおみのビデオメッセージが寄せられた。
「日本でプレーするのを楽しみにしています。大阪で会いましょう。See you in Osaka!」

※トップ写真は左から、キキ・バーテンズ(オランダ)、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)、大坂なおみ(日本/日清食品)、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)、マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)(すべてGetty Images)

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