磯村志と森田皐介がU16の決勝へ、U18はインターハイ王者の藤原智也らベスト4が出揃う [2019全日本ジュニアU18&U16男子]

日本テニス協会(JTA)などが主催する「DUNLOP SRIXON 全日本ジュニアテニス選手権 '19 supported by NISSHINBO」(大阪府大阪市・ITC靱テニスセンター、江坂テニスセンター/8月8~17日/ハードコート)は台風の影響で1日延びた大会8日目、U18のシングルス準々決勝及びダブルス準決勝、U16、U14、U12のシングルスとダブルスの準決勝が行われた。

 U18は昨年の同じカテゴリーの準優勝者で第3シードの藤原智也(東山高)、昨年のU16チャンピオンで第2シードの三井駿介(アクトスポーツクラブ)、その三井に準決勝で敗れた石井涼太(INABA T.S.)、同門対決を制して勝ち上がってきた第7シードの高畑里玖(トップランAIOI)が勝ち上がり、ベスト4が出揃った。

 U16の準決勝では第1シードの磯村志(やすいそ庭球部)がノーシードの菅谷優作(ウイニングショット)を6-1 6-1で退け、第10シードの森田皐介(一筆TC)はノーシードの若松玄登(パブリックTE)を7-5 7-5の接戦で下した。

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 昨年のU16で準優勝した磯村は高校2年生で、同学年の選手の多くは今年U18で戦っているが、早生まれのため今年もU16に出場する資格がある。上の年代で出場するほうがチャレンジャーとして思い切ってプレーできるに違いないが、絶対にタイトルを獲らなくてはならないというプレッシャーのほうをあえて選んだ。

 準決勝は6-1 6-1の快勝。「ミスも少なく、攻めるところと守るところをそれぞれ見極めてメリハリのあるプレーができた」と振り返った。他のコートに比べれば極めて短い試合時間だったが、それでも暑さは堪えるという。「5-1で集中力が切れそうだったけど、ここを取られたらズルズルいく気がしたので頑張って集中した。しっかり締めることができてよかった」と話した。

 決勝の相手は、中学3年生の森田となった。2学年下との決勝戦はプレッシャーの大きさでいうならここまでの戦いをしのぐに違いない。今大会で自分に課したテーマを実現することができるだろうか。

2019年全日本ジュニア地区大会|PHOTOアルバム

 昨年の大会でその磯村に勝ってU16で優勝した三井はU18で第2シードを背負い、順当にベスト4に駒を進めた。

「自分ではこのシードに合った実績はないと思っているので、チャレンジャーの気持ちです」と言い、実際に1回戦から高3の林航平(名古屋高)に7-5 6-7(4) [10-4]と大苦戦しての勝ち上がりだ。

「いきなり危なかったので、そこを乗り越えてからは少し気が楽になった」と話した。

 準決勝では、第7シードの高畑里玖(トップランAIOI)と対戦する。高畑は同じクラブに所属する第4シードの東竜平(トップランAIOI)を0-6 6-2 [10-6]の逆転で破って勝ち上がってきた。

 もう一つの準決勝のカードは、昨年準優勝し今年はインターハイ・チャンピオンの肩書きをつけて乗り込んできた第3シードの藤原と、昨年U16でベスト4入りした石井。2試合とも、このカテゴリー2年目の高校3年生対同1年目の高校2年生という対決だ。

(ライター◎山口奈緒美)

※写真は16歳以下男子シングルスで決勝に進出した第1シードの磯村志(中国/やすいそ庭球部)
撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU

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