波乱のシンシナティを制したのは23歳メドベデフ [ウェスタン&サザン・オープン]
「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月11~18日/賞金総額673万5690ドル/ハードコート) の男子シングルス決勝で、第9シードのダニール・メドベデフ(ロシア)が第16シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を7-6(3) 6-4で下し、初のマスターズ1000のタイトルを獲得した。
トップ選手が新世代に敗れたこの大会では、やはり動きのあった女子同様、男子でも好奇心をそそる現象が垣間見えた。
このシンシナティの男子シングルスは、ビッグ4――すなわちノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、そしてアンディ・マレー(イギリス)が1月以来の再結集を果たすとの前評判で始まった。ところが、世界を制覇し続けてきたこの4人の誰一人もが決勝に至ることができなかったのである。
まず、先週の日曜日にロジャーズ・カップで優勝したナダルが疲労を理由に直前で出場を取り下げた。マレーは1月に2度目の臀部手術を受けて以来初となるシングルスの試合をプレーをし、1回戦で最終的にベスト4に進出したリシャール・ガスケ(フランス)に敗れた。
今大会優勝歴7回のフェデラーは準々決勝で21歳のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)にストレート負けし、ジョコビッチは準決勝で観客の声援を受けながらもフルセットの戦いの末にメドベデフに逆転負けした。
メドベデフは決勝でゴファンを倒して初のビッグタイトルをつかんだあと、観客たちに応援のお礼を言った。これは彼にとって3大会連続での決勝進出だったが、勝ったのは初めてだった。
前週のモントリオール決勝でナダルに敗れたメドベデフは、それからここシンシナティで今季6度目となる決勝へと突き進んだ。6度決勝に進出というのは、今季のATPツアーで最多となる。彼はそのうち2大会で優勝を遂げた。
「今週ついにトロフィーを掲げることができたというのは、本当に素晴らしいよ」とメドベデフはコメントした。
23歳の彼は、2008年に21歳で優勝したマレーに次いで若いチャンピオンとなった。
「おめでとう」とゴファンはメドベデフに声をかけた。
「君には、ニューヨークに向けての準備が整っていると思うよ」
ダブルス決勝も行われ、イバン・ドディグ(クロアチア)/フィリップ・ポラセク(スロバキア)が第1シードのフアン セバスチャン・カバル/ロベルト・ファラ(ともにコロンビア)を4-6 6-4 [10-6]で倒してノーシードから大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※トップ写真はダニール・メドベデフ(ロシア)
CINCINNATI, OH - AUGUST 18: Daniil Medvedev of Russia celebrates after winning the Western & Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 18, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Adam Lacy/Icon Sportswire via Getty Images)
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