男子は聖徳学園が徹底マークをはねのけて春夏連覇を達成 [2019全中]

第46回全国中学生テニス選手権大会は大会2日目の8月20日(火)、順延となっていた一部の男女団体1、2回戦と、準々決勝、準決勝、決勝が行われ、男子は春の中学選抜に続いて聖徳学園(東京)が全国の頂点に立ち、春夏連覇を果たした。

 男子団体の決勝に勝ち進んだのは、第2シードの聖徳学園と第3~4シードの小平市立小平第二。ともに東京を代表する者同士の対戦となった。試合は16時10分の開始とともに5面展開の1セットマッチ(6ゲーム先取)で行われた。

 先に王手をかけたのは聖徳学園。シングルスでの勝ち頭、S1に出場した仁島清嘉が藤田哲平を6-0で退けると、ダブルスは小平市立小平第二と1本ずつ分け合って2勝1敗とリードした。

仁島清嘉(聖徳学園) 写真◎太田裕史

 ただ、S2に出場した主将の馬塲葵平が増田真吾の勢いを止められずに3-6で黒星を喫すると、勝敗はS3の轟佑介と高畑里樹の勝敗に両者の優勝が委ねられた。

 この試合を優位に進めていたのは轟だった。試合の開始とともに4ゲームを連取したが、徐々に高畑も本来のプレーを取り戻して追い上げを見せる。4-0から4-3と流れが傾きかけたが、ここで轟が驚異の粘りを披露する。

高畑里樹(小平市立小平第二) 写真◎太田裕史

 第8ゲームでは何本もブレークポイントをしのいでサービスキープに成功。チャンスをとりこぼした高畑も必死に応戦するが、轟の心は最後まで折れなかった。4-3からお互いにサービスキープが続き、最後は轟が第10ゲームのサービスゲームを守ると、両手を突き上げて喜びを爆発させた。

轟佑介(聖徳学園) 写真◎太田裕史

 中学選抜の優勝から相手のマークがより一層厳しくなり、研究される立場となった聖徳学園。今大会も準々決勝の奈良学園(奈良)、準決勝の成蹊(東京)、そして決勝とすべて3勝2敗と接戦につぐ接戦ばかりだった。

 それだけに小野和彦監督は「(優勝できて)正直、ホッとしています」と安堵の様子。主将の馬塲もその思いは強く、試合を決めた2年生の轟については「ガッツあるプレーで勝ってくれて本当によかった」と感謝を口にした。その轟も「先輩たちに優勝旗をもってほしかったので頑張れました」とほほ笑んだ。 

(編集部◎中野恵太)(写真◎太田裕史)

※トップ写真は、春夏連覇を達成して円陣を組む聖徳学園(東京)

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