男子は石島丈慈と原﨑朝陽が決勝で激突 [2019全中]
第46回全国中学生テニス選手権大会は8月23日(金)の大会5日目、個人戦の男女シングルス準々決勝、準決勝、男女ダブルスの準決勝が行われ、男子シングルス決勝はノーシードから勝ち上がった石島丈慈(横浜国立大学教育学部附属鎌倉)と第9~16シードの原﨑朝陽(尼崎市立成良)の対戦に決まった。
男子シングルスは、ともに全国大会で初の決勝を経験する者同士の対戦となった。ノーシードの石島は相手を圧倒する戦いぶりではないが、多くの接戦を乗り越えての勝ち上がりだった。
この日も準々決勝で最所晴樹(船橋市立習志野台)に9-8(1)、3セットマッチ(最終セットは10ポイントのマッチタイブレーク)となる準決勝では松岡隼(湘南学園)に4-6 6-0 [10-8]と逆転勝ちと勝負強さを見事に発揮した。
石島の最大の武器は、勝負所で果敢に攻める積極性だ。フォア・バックともに安定感があり、コートを左右に振られても「身体がブレずにしっかりと返せるところも強み」と石島。自信をもつ持久力と積極性が見事に実を結び、今大会の好成績につながった。
そして、原﨑も今大会で大きく飛躍を遂げた選手のひとりと言える。昨年の全日本ジュニアU14で準決勝進出はあったが、全国大会の決勝は初めてとなる。準々決勝では「僕が一番勝ちたい相手だった」と語る森田皐介(本庄市立本庄東)に9-7と勝利。今年の全日本ジュニアU16で準優勝した実力者を破って勢いに乗った。
準決勝はビッグサーバーの古姓寛樹(春日部共栄)に緩急を織り交ぜたストロークで勝機を見出した原﨑。豊富な攻めのパターン、技術の引き出しをうまく使いながら、「見ている人に面白いと思わせるプレー」で決勝進出を決めた。石島と原﨑の決勝は、今大会が初となる。ともにストロークを軸としたスピード感のあるラリー戦が予想される。
男子ダブルスは、ともに第5~8シードの永山寛基/遊川大和(浪速)と橋本圭史/池澤永真(船橋市立船橋)の対戦に決定。準決勝では両ペアともにタイブレークを制する勝負強さが光るなど、決勝でも数ポイントの差が勝敗を分けることになりそうだ。
大会最終日の8月24日(土)は、男女シングルス決勝、男女ダブルス決勝が行われる。試合開始は9時の予定。
編集部◎中野恵太 写真◎太田裕史
※トップ写真は、決勝進出した原﨑朝陽(尼崎市立成良)
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