今年最後のグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の大会2日目。

 1回戦の勝利後、ニック・キリオス(オーストラリア)は先月のある試合中の振る舞いゆえに10万ドル以上の罰金を科したATPツアーを「腐敗している」という言葉で表現した。これに反応したATPは今、重大な違反を犯したことでキリオスに重い罰を与えるか否かを考慮している。

 ATPツアーのスポークスマンは、水曜日に声明を発表した。その中でルールと競技を司るATP副会長ゲイル・ブラッドショー氏が、USオープンでなされたキリオスのコメントについてどのような処置を取るかを決めると述べた。

 2019年ATPのルールブックは、『重大な違反行為』は、上限で大会で勝ち取った賞金全額までの罰金と最高1年の出場停止処分によって罰される可能性があると告げている。

 このツアーの声明が出た約30分後、キリオスは「ATPは腐敗している」というコメントについて弁明するツイートを流し、「(不正、汚職をの意味もある“腐敗した”という単語は)正しい言葉の選択ではなかった」と述べ、「不正、汚職ということでなく、基盤に一貫性がないダブルスタンダード(対象によって適用の仕方を変えるなど、一貫性と公正さを欠いたルール基準)と見たことについて訴えたかったのだ」と説明した。

 夜中の1時に終わったUSオープン1回戦でスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を倒したあとに少数の記者たちと話したキリオスは、最近受けた罰金はこの大会開始に当たって彼に精神的悪影響を与えたかと聞かれ、こう答えた。

「まったくないね。いずれにしろATPはかなり腐敗している。だから、そんなものについて騒ぎ立てはしないよ」

 それは、24歳のキリオスがATPと衝突したケースの長いリストの最新のものだ。彼はUSオープンで第28シードにつけ、ときに突飛なプレーをすることで人気を博してもいる。

 彼は今年のイタリア国際で、試合中に椅子を投げたあと試合を放棄して失格とされ、2016年上海マスターズではファンを侮辱したことと勝つために全力を尽くさなかったことを咎められて出場停止処分を受けた。

 今月シンシナティで行われたウェスタン&サザン・オープンの最終的に敗れた2回戦の最中に、キリオスは主審を罵り、ふいにトイレ休憩を主張しながらコートから離れるとスタジアム内の通路で2本のラケットを叩き折った。

 その翌日、ATPはスポーツマンらしからぬ行為から暴言、わいせつな言葉の使用などの複数の罪状に対し課した3000ドルから2万ドルに渡る8つの罰金のリストを発表し、罰金の総額は11万3000ドルにも及んだ。


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