アメリカ・ニューヨークで開催されている「USオープン」(8月26日~9月8日/ハードコート)の女子シングルス2回戦。

 コリ・ガウフ(アメリカ)は何千という観客たちが自分の名前を呼んでいるのを耳にすることに、まだ完全に慣れてはいない。パワフルなサービスが決まるたびに、「どうやって打った?」と言いたくなるショットが出るたびに、この15歳が勝利をおさめるたびに観客たちは浮かれ騒いだ。

 すでにこんなであるから、次の試合でどのようになるか想像してみてほしい。彼女は土曜日に、第1シードで前年度覇者の大坂なおみ(日清食品)に対する大一番に臨むのだ。

「私にとっては、変わらず未開の地だわ」とガウフはコメントした。

 ウインブルドンで2週目まで勝ち残った魅惑の進撃がまぐれでないことを証明しつつ、ガウフは木曜日の夜のルイ・アームストロング・スタジアムで予選勝者のティメア・バボス(ハンガリー)を6-2 4-6 6-4で倒し、始まったばかりの2大会のグランドスラム・キャリアでの戦績を5勝1敗とした。

「これは始まりに過ぎない。約束するわ」とガウフは大喜びの観客たちに向かって宣言した。彼らは最後のエンドチェンジの際に、「レッツ・ゴー、ココ」の掛け声で彼女をいっそう後押しした。

 そしてプレーが再開したとき、ガウフはバボスのサービスを破り、2試合連続のフルセットの試合を勝利で終わらせた。

「彼らは、私がゲーム7のゴールデンステート(アメリカのバスケットボールチーム)であるかのように感じているのかもしれないと考えていたの。私は個人の選手だから、ちょっと違うけど…だから奇妙な感じだったわ。観客のコーラスを聞くとき、ほとんどの場合それはチーム全体のためだけど、これは私だけのためだったんだから」と彼女は語った。

「だからかなり素敵なことだった」

 23年前のアンナ・クルニコワ(ロシア)以降、15歳の選手がフラッシングメドウでここまで勝ち上がるということは起きていなかった。

 ガウフはバボスからのショットを次から次へと追いかけ、コートを非常にうまくカバーした。非常に速い、恐れ知らずのランニングを見せたため、一度など顔から転んでしまったほどだ。

 彼女は最高時速190kmのサービスを打って9本のサービスエースを記録し、ドロップショットやパッシングのウィナー、ほかのさまざまなマジカルなショットを非常に効果的に織り交ぜた。

「サービスでこれほどのパワーを持つ15歳の少女…私がもっと若かったときに、こんな能力を持っていたらどんなによかったかと思うわ」と現在26歳のバボスは相手を称えた。彼女は現在シングルス112位、ダブルスでは世界3位だ。

「もしこんなふうに続けたなら、彼女の未来は間違いなく輝かしいものになるでしょうね」

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はコリ・ガウフ(アメリカ)(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)


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