アメリカ・ニューヨークで開催されている「USオープン」(8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス3回戦。第5シードのダニール・メドベデフ(ロシア)は観客に向けて腕を伸ばし、それからブーイングを自分に浴びせ続けるよう促すような動作をした。

 ニューヨークの観客たちは、頼まれるのを待ちはしない。

 彼らは、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)に対するメドベデフの3回戦の早い段階から彼にブーイングを提供していた。メドベデフはまた、7-6(1) 4-6 7-6(7) 6-4の勝利で試合を終えたあとも、まだそこにいて敵意のある声を漏らしていた。

 試合後のオンコートインタビューは、USオープンよりもレッスルマニア(アメリカのプロレス興行)のほうが適しているような雰囲気だった。メドベデフは観客たちに、あなたたちのエネルギーのおかげで勝つことができたと言ったのだ。

「今夜眠るときに、君たち皆に知っておいてもらいたい。僕は君たちのおかげで勝ったんだ」とメドベデフは言った。これで野次がいっそう大きくなる中――あるファンなどは中指を突き出していた――メドベデフはこう言い添えた。

「君たちがそうすればするほど、僕は君たちのために勝つだろうよ」

 しかしメドベデフは、試合後の記者たちとの短いインタビューの中では、より悔い改めた様子を見せていた。彼はロペスと話し、ロペスはわかってくれたと明かした。

 問題は、第1セットで苛立ったメドベデフがボールパーソンからひったくるようにタオルを取り、主審のダミアン・ドゥミュソワ氏から警告を受けたときに始まった。

 それからメドベデフはドゥミュソワ氏の方向にラケットを投げ、彼に向かって何か吠え、主審の椅子の前を通りすぎるときに数秒、立てた中指をこめかみの近くに当てて見せた。

「僕は非常に重要な瞬間にいた。いい勢いを失い始めているときだった。だから厳しかったよ」とメドベデフは振り返った。

「厳しくて、あまりよく覚えていない。そのあと、試合を通してその代償を払わされた。君たちも見た通り、状況は容易なものではなかったからね。だから僕は、勝ててとにかくうれしいよ」


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