21歳ルブレフが“魅惑の異端児”キリオスを制す、アメリカ人男子は全滅 [USオープン]

アメリカ・ニューヨークで行われている「USオープン」(8月26日~9月8日/ハードコート)の大会6日目。男子シングルスは同大会を3度(2010年、2013年、2017年)制しているラファエル・ナダル(スペイン)、2014年優勝者のマリン・チリッチ(クロアチア)らが4回戦に駒を進めた。

 ドローの下半分にいる元グランドスラム・チャンピオンは、彼らふたりだけだ。

 第22シードのチリッチは自らの17本ものダブルフォールトを克服し、第14シードのジョン・イズナー(アメリカ)の40本ものサービスエースにも耐えきって、7-5 3-6 7-6(6) 6-4の勝利をものにした。イズナーとテニス・サングレン(アメリカ)が土曜日に敗れたため、男子シングルスで4回戦に進出したアメリカ人男子は「ゼロ」となった。

 土曜のそのほかの試合では、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第13シードのガエル・モンフィス(フランス)、第24シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、ノーシードながらこのところ調子の急上昇を見せている21歳のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)らが勝ち上がった。

 ルブレフはこの日、興奮しやすい魅惑の異端児、ニック・キリオス(オーストラリア)を7-6(5) 7-6(5) 6-3で下した。

 24歳のキリオスは、USオープン前哨戦での感情の爆発のためにATPが自分に11万3000ドルの罰金を科したことについて、同組織を「かなり腐敗している」と呼んだ。その発言が波紋を呼び、いま彼は活動停止処分を科される可能性に直面している。

 キリオスはこの試合で、自分がひとりでぶつぶつ悪態をついていたことを主審に告げに行った線審を、「密告屋」と呼んだ以外では比較的感情を押さえてプレーしていた。

 キリオスがプレーするとき、そこには常に何かがある。

 彼は試合後、ビデオゲームをプレーし過ぎているためにアーサー・アッシュ・スタジアムの照明に目がうまく適応できなかったのかもしれないとコメントした。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真は試合後のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/右)とニック・キリオス(オーストラリア/右)
NEW YORK, NEW YORK - AUGUST 31: Nick Kyrgios of Australia and Andrey Rublev of Russia shake hands following their Men's Singles third round match on day six of the 2019 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 31, 2019 in Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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