今年最後のグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の女子シングルス決勝。
 
 ビアンカ・アンドレスク(カナダ)はこの日、それが起こり得るということを知っていた。なぜなら彼女は、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)のすべてを知っていた。彼女を敬い、彼女とプレーすることを夢見ていたからだ。

 彼女はこれで、今季のトップ10プレーヤーに対する8勝0敗を含めて34勝4敗という戦績をおさめたことになる。彼女は3月以来、故障なくプレーし終えた試合では一度も負けていない。アンドレスクは春から夏にかけて肩の故障で多く時間を棒に振ってしまったが、明らかにもはやその身体の問題には煩わされていないようだった。

 ネットの向こう側で対処するセレナに対して、アンドレスクは次々とパワーショットを打ち込んだ。そしてアンドレスクは、常に押し気味に、常にアグレッシブに戦い、まさに怖いもの知らずだった。

「私たちは本当によく似ているわ」とセレナはアンドレスクについて評価した。

「私たちはお互いにファイターで、本当に激烈に戦うという意味でね」

 アンドレスクは、これに同意した――ある程度までは。

「私たちは、アグレッシブなプレースタイルでポイントを短くするのが好きね。ふたりともサービスを強みとして使っているし、私たちは本当に激しく戦う選手だと思うわ」とアンドレスクは同調した。

「でも同時に、私は自分自身の力で名を挙げたいと思っているの」

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真は表彰式でのビアンカ・アンドレスク(カナダ/右)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ/左)
撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU


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