ジュニア選手と打ち合い時差ボケ解消? 大坂なおみがイベント、記者会見に出席 [東レPPO]

 国内最大のWTAツアー公式戦「東レ パン・パシフィック・オープンテニス」(WTAプレミア/大阪府大阪市・ITC靱テニスセンター/予選9月14~15日、本戦9月16~22日/賞金総額82万3000ドル/ハードコート)の予選2日目に大坂なおみ(日清食品)が記者会見を行い、ジュニア選手強化プログラムのイベントに参加した。

 今大会初めて第1シードとして出場する大坂は帽子を深くかぶり、どんよりした雰囲気で会見場に現れた。時差ボケで今朝3時に目が覚めてしまい、このとき猛烈な睡魔に襲われていたようだ。

 コーチ交代について質問が続くと、大坂は重たい口を開いた。

時差ボケのため記者会見では言葉少なめだった(写真◎東レPPOテニス)

「ジェイとはいい時間を過ごせたと思う。彼が何か間違ったことをした訳じゃない。でも自分の中のフィーリングで今は変化が必要だと感じた。次のコーチを探す時間が必要なので、しばらくは父がコーチを務める。ただ、具体的に何も決まっていないから、今は新たなコーチについては何も言うことはない」

練習で汗を流す大坂(写真◎東レPPOテニス)

 今大会が自身の出生地である大阪で開催されることについては「自分がここで生まれたのだからすごくスペシャルな場所。何年か前に国際大会がここで開催されたとき以来かな。見に来てくれた人たちに喜んでもらえるようなプレーをしたい。東京とは観客の雰囲気が少し違うかなと思う。試合以外では、食べ物で有名な通りがあると聞いているので、是非行ってみたい」と語った。

審判台の上からしばらく隣のコートを見つめていた(写真◎BBM)

 この日の午前の練習中、審判台に登って隣のコートを覗き込み、しばらく観戦していた。大阪府の中学生大会が行われていたのだ。

「とても面白かったし、かわいいなと思った。ああいう風に声を出して応援するのは、アニメなどでたくさん見て知っていたの。だから、それを実際に見られて感激した。団体戦の経験があまりないから新鮮だし、(選手たちは)楽しそうだなと思った」

 ようやく大坂の口から笑みがこぼれた。

 大会に向けての抱負を聞かれると「皆さんもご存じのように私はこの大会でいい成績を残してきた。2度決勝に進んでどちらも負けているから、次は絶対に勝ちたい。サーフェスはまだよくわからないけど、ハードコートだから自分にフィットするはず」と力強く語った。

イベントを終えるとジュニア選手たちとハイタッチを交わした(写真◎東レPPOテニス)

 会見の直後はコートに出て大阪のトップジュニア選手たちとの強化レッスンで30人の選手たちと打ち合った。ほとんぼミスをせず、思い切り打ち込んできた相手に対して、「もう一度打ちたい」とリクエストする場面も見られた。コートに出て本来の大坂らしさを見せ、時差ボケが少しは解消されたのではないだろうか。

※トップ写真は大坂なおみ(日清食品)が参加したジュニア選手強化プログラムのイベントでの集合写真(写真◎東レPPOテニス)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles