国内唯一のATPツアー公式戦「楽天ジャパンオープン」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦9月30日~10月6日/賞金総額204万6340ドル/ハードコート)の本戦4日目、ダニエル太郎(エイブル)がシングルス2回戦でジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-4 7-6(3)で下し、ベスト8へ進んだ。

 ヒゲがトレードマークのトンプソンはオーストラリアの25歳。今年のフレンチ・オープンでは3回戦に進み、7月には自己最高の43位を記録したばかり。現在は56位だが、オーストラリアではアレックス・デミノー(25位)、ニック・キリオス(28位)に次ぐ3番手の実力者だ。

 一方のダニエルの世界ランクは127位。本戦ワイルドカード(主催者推薦枠)から出場し、1回戦では第2シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を下す金星を挙げての2回戦進出。世界14位を倒した自信をみなぎらせ、トンプソンとの戦いに挑んだ。

 立ち上がりの第1ゲーム、ダニエルがトンプソンのサービスゲームをブレークした。そして、これがこの試合、両者にとって最初で最後のブレークとなった。両者ともに堅実なストローカーだが、試合はサービスキープに徹するかたちで進んでいった。

 第1セットを6-4で奪ったダニエルに油断はなかった。トンプソンには今年1月のシドニーで手痛い逆転負けを食らっていた。「あの手、この手で、ポイントを取ってくる選手」と警戒し、第2セットに入っても高い集中力をキープした。

画像: 世界ランク56位のトンプソン

世界ランク56位のトンプソン

 一方のトンプソンは明らかに苛立っていた。ラケットを何度も投げつけ、第2セット終盤にはボールを高く打ち上げてウォーニング。オールキープで突入したタイブレークではダニエルが0-1から5ポイント連取で5-1とし、最後はトンプソンのフォアがネットにかかってダニエルの勝利が決まった。

「ラリー戦になることが多いのはわかっていたし、今日はサービスがよかった。ブレークポイントを一度も与えなかったし」とダニエルが笑う。56位と127位。世界ランクはトンプソンのほうが上だが、その落ち着き、試合運びはダニエルが上回っていた。

 昨日の内山靖崇(北日本物産)に続き、これでふたりの日本選手がベスト8へ進んだ。ATP500のツアー戦では初の快挙となる。明日の準々決勝の相手は世界ランク80位のジョン・ミルマン(オーストラリア)。予選上がりで勢いのある選手だが、今のダニエルなら勝機は十分にある。

※写真はベスト8入りを決めたダニエル太郎(エイブル)

撮影◎小山真司


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