メドベデフが今年4つ目のタイトル獲得、ほとんど“無敵状態” [ロレックス上海マスターズ]

中国・上海で開催された「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/10月6~13日/賞金総額832万2885ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのダニール・メドベデフ(ロシア)が第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-1で下し、今季4度目、通算7度目の優勝を飾った。現在男子テニスでもっとも熱い選手とされる彼は、好調さを継続させた。

 7月のウインブルドン後にツアーがハードコートに戻って以来、メドベデフは出場したここ6大会連続で決勝に進出した。そして彼はこの日、その期間中だけで3つ目となるタイトルを獲得した。彼はこの快進撃の過程で、シンシナティでのマスターズとATP250のサンクトペテルブルクで優勝を遂げていた。

 先月、メドベデフはUSオープンで初のグランドスラム大会決勝にも進出した。そこでラファエル・ナダル(スペイン)に5セットの戦いを挑んだが、その際にはナダルが僅差でキャリア19勝目となるグランドスラム・タイトルをつかんでいた。

「ここ数ヵ月に僕がやってのけたことは、常軌を逸したことだ」とメドベデフは勝利を決めたあと、コート上で語った。

「自分でも信じられなかったほどだ」

 記者会見で、メドベデフは成績を向上させるために何を変えたかを説明しようとした。

「アメリカで、僕のテニスの中で何らかのスイッチが入ったんだ。なぜかはわからない。ここまでやってきたハードワークのおかげではないかと思う」と彼はコメントした。「でもひとつ言えるのは、僕は自分のテニスについて、よりよく理解し始めたんだ。自分のサービス、ボレー、いつ何をすべきかなど、すべてについてだ」。

 ここ6大会でのメドベデフの戦績は、29勝3敗だ。彼は現在、4つのカテゴリーで2019年ATPツアーのリーダーとなっている。まず、「59勝」と今季もっとも多くの勝利を挙げており、「46勝」とハートコートで最多の勝利を記録し、「22勝」とマスターズでもっとも多くの試合に勝ち、「9回」と誰よりも多くの回数決勝に進出してそのうち4回で優勝を遂げている。

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