わずか15歳のガウフがシングルスで初のWTAタイトル獲得 [オーバーエスターライヒ・レディース・リンツ]

コリ・ガウフ(アメリカ)はまだ15歳だが、すでにWTAシングルス・タイトル保持者だ----「オーバーエスターライヒ・レディース・リンツ」(WTAインターナショナル/オーストリア・リンツ/10月7~13日/賞金総額25万ドル/室内ハードコート)の女子シングルス決勝で、ガウフは2017年フレンチ・オープン・チャンピオンのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-3 1-6 6-2で倒した。これでガウフは2004年以降のWTAツアーで最年少のシングルス優勝者となった。

「特別な瞬間だわ」とガウフはコメントした。

 それもガウフはこの優勝を、予選最後のラウンドで敗れたあとにラッキールーザー(繰り上がり出場)で辛うじて本戦入りしてやってのけたのである。

「いまだ圧倒され、ショックを受けているわ」とガウフは心境を明かした。「これが私の最初のWTAタイトルと言えるなんて、クレイジーなことに思える。年頭の予定では、私のカレンダーに書かれていた大会ではなかったの。というのも出場できるチャンスがあるとは思っていなかったから。それが今、私はこの大会のチャンピオンになった。考えられないことだわ」。

 初のトップ10に対する勝利だったキキ・バーテンズ(オランダ)に対する勝利も含む今週の快進撃は、ガウフの最新の印象的なパフォーマンスだった。月曜日にWTAランキングが更新されるとき、ガウフはトップ75位以内に浮上することが見込まれている。

 7月1日にウインブルドンが始まったとき、彼女の世界ランクは313位にすぎなかった。彼女が大会史上最年少の予選勝者としてシーンに躍り出たのは、そこでのことだ。予選突破後に5度ウインブルドンを制したビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を倒し、最終的に4回戦まで勝ち進んだ。

 8月のワシントンDCでキャサリン・マクナリー(アメリカ)と組んで最初のWTAダブルス・タイトルを獲得したガウフは、その後のUSオープンでシングルス3回戦に進出した。

 ガウフは今、2004年に当時15歳5ヵ月だったニコール・バイディソバ(チェコ)がタシケントで優勝したとき以降でもっとも若いWTAツアーのシングルス優勝者となった。

 22歳のオスタペンコはかつて世界5位にまで上がったこともあったが、現在は72位だ。彼女はツアーレベルで2大会に優勝した経験があり、最初のタイトルを2年半前のフレンチ・オープンで獲得していた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はコリ・ガウフ(アメリカ)、8月29日USオープンで撮影
NEW YORK, NEW YORK - AUGUST 29: Cori Gauff of the United States returns a shot during her Women's Singles second round match against Timea Babos of Hungary on day four of the 2019 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 29, 2019 in Queens borough of New York City. (Photo by Emilee Chinn/Getty Images)

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