フェデラーが故郷バーゼルで10度目V [スイス室内]

「スイス室内」(ATP500/スイス・バーゼル/10月21~27日/賞金総額221万9975ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した20歳のアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-2 6-2で倒し、故郷の大会で10度目の優勝を遂げた。

 38歳のフェデラーは彼がプロになり最初にバーゼルでプレーした1998年にまだ生まれていなかったデミノーとの初試合で、ほとんど“テニスレッスン”を行った。

 パワフルなグラウンドストロークに、スピードと角度を織り交ぜ、フェデラーは最初のマッチポイントをものにした。最後はデミノーのフォアハンドがサイドラインを割って万事休すとなった。

 バーゼルでのフェデラーの10度目のタイトルは、もっとも効率よく取ったもののひとつでもあった。彼は今大会でプレーした4試合で一度もセットを落とさず、タイブレークに持ち込まれたこともなかった。

「ロジャーがここで勝つことにうんざりし、ほかの誰かにチャンスをあげることを願っていたんだけど…」とデミノーは表彰式の際にコメントした。「彼はまたも優秀すぎた。驚くべきプレーだった」。

 日曜日の決勝は、わずか68分しかかからなかった。そしてフェデラーにとって今週最長の試合は、ステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦した準決勝の79分だった。

「早く終わったけど素敵だった。素晴らしい試合ができたと思う」とフェデラーは振り返った。「僕は攻撃面で素晴らしく、アンフォーストエラーもあまりおかさなかったし、必要な瞬間に強力なショットやサービスを打つことができた」。

 フェデラーの2019年4つ目のタイトルは、彼のキャリアで103勝目となるものでもある。一方、デミノーのタイトルはそれより100少ない。デミノーはこれに先立ち、今季プレーした3つの決勝のすべてで勝っていた。

 世界ランク18位のデミノーを称え、フェデラーは「君にとっては、これから多くのものがやってくる。君はここからスタートするんだよ」と予言した。

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