100年以上もの間、テニスは他のチームスポーツとは異なり、あまりデータを重んじてこなかった。バスケットボール、野球、アメフトは様々なデータを利用し、シュートの成功率、打率、得点数によって、チームや選手個々のパフォーマンスを評価してきた。しかし、テニス選手は主に勝利数、敗戦数、タイトル数やランキングによって評価されてきた。ウインブルドン王者が64 %のファーストサービスを成功させようが、世界ナンバーワン選手が試合を通してバックハンドのスピードが時速124㎞だろうが、あまり多くの者は関心を持たなかった。
 すべてはコンピュータの時代に変わった。過去に夢見た以上の物凄い情報量が手に入るようになり、コーチ、選手、メディア、ファンは突然、あらゆる種類の試合のデータを鋭く分析し始めた。その影響で重要なのは勝ち負けだけでなくなった。どのようにして勝ったのか、なぜポイント、ゲーム、セットを取れたのか、あるいは落としたのか。トレーニング法、ストロークの配球、戦術、さらには用具でさえもより深く詳細に分析され、数値化されるようになった。 今回は、1982年にテニスのための初のコンピュータ・システムを導入したレオ・レビンに話を聞いた。急成長を遂げている分析論の分野において、自分自身が果たしている多くの役割と、テニスがよりよくなるために分析論はどのように役立ってきたのかを解説する。【2018年6月号掲載記事】

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