激戦の末、昨年準優勝国フランスが日本を破る [デビスカップ・ファイナルズ]

男子テニスの世界国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド/11月18~24日/室内ハードコート)の大会2日目。
 
 トップ8による「ATPファイナルズ」でダブルスの優勝杯を獲得した2日後、ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)は昨年のデビスカップ準優勝国フランスに“新生デビスカップ”初戦での勝利をもたらした。

 グループAの「フランス対日本」の勝負を決めるダブルスで、エルベール/マウがマクラクラン勉(日本)/内山靖崇(北日本物産)の日本ペアに6-7(4) 6-4 7-5で競り勝ち、国別ランキングで1位のフランスが2勝1敗で勝利をつかんだ。

ピエール ユーグ・エルベール(背中)、ニコラ・マウのフランスペア

 フランスペアは第3セット5-4からのサービスゲームで2つのマッチポイントを棒に振ったが、6-5からの再チャンスをものにして勝利をもぎ取った。オーストラリアン・オープン優勝ペアでもあるエルベール/マウは、ATPファイナルズで1セットも落とさずに優勝したばかりだった。彼らはこの日も絶対的に優位と見られていたが、マクラクラン/内山の奮闘を前に最後まで苦しめられた。

マクラクラン勉(前衛)、内山靖崇(後衛)

 シングルスでジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が内山を6-2 6-1で倒したあと、西岡良仁(ミキハウス)がガエル・モンフィス(フランス)を7-5 6-2で下し、勝負の行方は前述のダブルスにもち込まれていた。モンフィスは試合後、「いいプレーができなかった。もちろんフランスを代表してプレーならがら負けるのは辛いが、シーズン末はいつも難しい。年の最後の試合には、いつもいい状態で臨めない」と話していた。

岩渕聡キャプテン(左)、内山靖崇

ジョーウィルフリード・ツォンガ(背中)、ブノワ・ペール(中央右)

西岡良仁

ガエル・モンフィス

 新しいデビスカップのフォーマットでは、従来のベスト・オブ・5セットマッチによるシングルス4試合とダブルス1試合に代わり、ベスト・オブ・3セットマッチのシングルス2試合とダブルス1試合の勝負となった。ラウンドロビン(総当たり戦)では各グループ1位のチームが成績のもっともよかった2位の2チームとともに、決勝トーナメントに駒を進める。

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