マレーがデビスカップ復帰戦で勝利、フィットネス面で四苦八苦

男子テニスの世界国別対抗戦、「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(11月18~24日/スペイン・マドリッド/室内ハードコート)の大会3日目。
 
 四苦八苦し、重要な勝利をもぎ取るのに大きな挽回劇を必要としたアンディ・マレー(イギリス)は、過去にも同じような立場に立たされたことが何度かあった。そしてキャリアを通し、かつて何度もやってきたように彼はデビスカップ復帰戦となったオランダとの対戦で、長いラリーを潜り抜けてイギリスを勝利に導いた。

 マレーはその水曜日、第3セットのタイブレークで一時1-4という劣勢に立たされながらも巻き返し、タロン・グリークスプア(オランダ)を6-7(7) 6-4 7-6(5)の大接戦の末に下してチームに1勝0敗のリードをもたらした。イギリスは、オランダとカザフスタンといっしょのグループEに組み込まれている。

「僕はキャリアを通し、あまりいいプレーをしていないときにも、何度も試合に勝つための道を見つけ出してきた」とマレーは語った。「その経験を少しばかり生かすことはできるよ。タイブレークの終盤にはいくつかのすごくいいディフェンスのショットを打つことができ、勝利への道を見出した」。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とラファエル・ナダル(スペイン)もまた、母国を勝利へと導いた。セルビアが日本を、スペインは前年度優勝国クロアチアを倒した。

 イギリスが準決勝でアルゼンチンに敗れた2016年以来、マレーはデビスカップでプレーしていなかった。今年10月にグランドスラム大会を3度制したマレーは、1月に臀部に大きな手術を受けて以来では初となるタイトルを獲得した。

「ここに来たとき、僕はベストの調子ではなく、それはこの試合でも見てとれたと思う」とマレーはコメントした。「肝心なのは勝つための道を見つけ出すことだった。そして僕は自分を誇りに思う。負けてもまったくおかしくない試合だったからね」。

 マレーはまた、いまだフィットネス面で四苦八苦していると認めた。

「体重とか、そういうことだ。これは僕の落ち度なんだが」と彼は打ち明けた。「キャリアを通し、こういう問題を抱えたことは一度もなかった…冬のオフに入ったとき、自分が何を食べるかなどについて間違いなくより注意を払うようにするよ。以前より4、5kg増えていたら、それはおそらくコート上を動き回るときの感覚に影響を与えるだろうから」。

 2試合目のシングルスでロビン・ハッサ(オランダ)がダニエル・エバンズ(イギリス)を3-6 7-6(5) 6-4で倒したおかげでオランダは1勝1敗と追いついたが、ダブルスでアンディの兄ジェイミー・マレーとニ―ル・スクプスキーのイギリスペアが、ヴェスレイ・クールホフ/ジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)を6-4 7-6(6)で下し、勝利を決定づけた。

イギリスのジェイミー・マレー(左)/ニ―ル・スクプスキー

 改革された新しいデビスカップのフォーマットでは、シングルス2試合とダブルス1試合のみが行われ、各グループの勝者がもっとも成績のよかった2位の2つのチームとともにノックアウト・ステージ(決勝トーナメントの準々決勝)に駒を進める。

 火曜日にカザフスタンに1勝2敗で敗れていたオランダは対戦2敗目を喫し、グループ敗退が決まった。

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