「テニス選手の血液型を捜査せよ!」こちら、テニマガ捜査本部

今回は日本人選手の血液型を調査。選手たちから血液型にまつわるエピソードも入手。ここでその一部をお伝えしよう。(※血液型は過去のプレーヤーズガイド、選手の公式ブログ、選手本人に確認したものを記載。現役・引退選手は2017年2月時点のもの)【2017年4月号掲載】

A

【現役男子】
杉田祐一、内山靖崇、吉備雄也、関口周一、高橋悠介、片山 翔、江原弘泰、松井俊英、長尾克己…etc

杉田祐一

【現役女子】
尾﨑里紗、二宮真琴、森田あゆみ、秋田史帆、田中優季、久見香奈恵、吉冨愛子、上田らむ、梶谷桜舞…etc

尾﨑里紗

【引退選手】
福井 烈、植田 実、岩見 亮、金子英樹、杉山記一、茶圓鉄也、吉田友佳、森上亜希子、中村藍子…etc

O

【現役男子】
添田 豪、伊藤竜馬、越智 真、内田海智、斉藤貴史、菊池玄吾、大西 賢…etc

添田豪

【現役女子】
穂積絵莉、江口実沙、大前綾希子、今西美晴、岡村恭香、鮎川真奈…etc

穂積絵莉

【引退選手】
丸山淳一、村上武資、増田健太郎、谷澤英彦、高田 充、駒田政史、近藤大生、沢松奈生子、神尾 米、平木理化、佐伯美穂…etc

B

【現役男子】
守屋宏紀、竹内研人、小ノ澤新、岡村一成、志賀正人、綿貫裕介、綿貫敬介、奥 大賢…etc

守屋宏紀

【現役女子】
伊達公子、桑田寛子、瀬間詠里花…etc

【引退選手】
山本育史、土橋登志久、辻野隆三、岩渕 聡、本村剛一、森井大治、杉山 愛、浅越しのぶ、雉子牟田直子、雉子牟田明子…etc

AB

【現役男子】
鈴木貴男、仁木拓人、綿貫陽介、佐藤文平…etc

【現役女子】
土居美咲、日比野菜緒、藤原里華、宮村美紀…etc

【引退選手】
竹内映二、松岡修造、石井弥起、長塚京子、遠藤愛、宮城ナナ…etc

A型 の証言
福井烈 (日本テニス協会常務理事)

「僕は誰が見たってA型でしょうね(笑)。これはあくまで持論ですが、スポーツ全般でB型やAB型が活躍する傾向があるのかなと思います。(松岡)修造君や伊達(公子)さんを例に挙げるのもそうですが、テニスは我を出していかないと試合に勝てないスポーツ。昔からB型やAB型が見せる集中力は本当にすごいと思っていましたし、A型の僕では敵わないなと。“B”の血は、この競技にも合っていると思いますよ」

B型 の証言
小ノ澤新 (イカイ)

「B型は周りに振り回されないし、自分のペースがある一方でナイーブな一面もあります。そういった意味で、僕はO型のほうがテニス選手向きだと思っています。テニス選手は毎週のように大会に出るじゃないですか? それって結局は大会で優勝しない限り、必ず負けを経験するわけです。試合内容を反省するのは必要ですが、結果を引きずる性格はたいへんです。その点、O型の選手は気持ちをスパッと切り替えられる人が多いと思います」

O型 の証言
鮎川真奈 (橋本総業ホールディングス)

「選手同士で血液型の話はしますが、プレー中に血液型を意識したことはありませんね。話題に挙がるのは、それ以外のこと。例えば、遠征先で同部屋になった選手といっしょに過ごすと、お互いに性格を知ることができます。そのときに血液型の話はしますね。私は典型的なO型! 初対面の人ともコミュニケーションをとれるし、性格はおおざっぱで、変なところにこだわりがあったり。私のこだわりは部屋をきれいにすること……あれ?これはおおざっぱな性格じゃないですね(笑)」

B型A型 の証言

奥大賢 (エキスパートパワーシズオカ)

「選手間で血液型の話はそんなにしないですね…。僕はB型ですが、それほどB型っぽくないと思います。テニスの向き不向きに関して血液型は関係ないと思いますよ!」

長尾克己 (エキスパートパワーシズオカ)

「血液型はA型です。奥(大賢)に血液型は聞きましたか? そう、あいつはB型です。どこかサバサバしてるでしょ? ダブルスを組み始めた当初は、彼に対して結構気を遣いましたよ(笑)」

AB型 の証言
仁木拓人 (三菱電機)

「拠点とするテニスラボはAB型の選手、スタッフの割合が本当に多いです。竹内映二さんもそうですし、日比野菜緒選手もそう。自分で言うのもおかしいですが、AB型は変わり者ばかり(笑)。僕の中ではA型とB型の自分がいて、ていねいなプレーをしてしまう自分をA、後先考えずにガンガン打つ自分をBと呼んでいます。その浮き沈みの波が極端でたいへんです……。関口周一選手(A型)と遠征先で相部屋になることが多いのですが、彼はA型の几帳面が全開です。試合の前日夜に試合用のウェアがきれいに並べてあって、ラケットバッグの中身もきれいにしないと寝られないんですよ?  寝ている間に中身をぐちゃぐちゃにしようかと思ったんですけど、『当日のプレーに影響するから勘弁してください』って止められました(笑)」

A型 の証言
関口周一 (Team REC)

「あの人(仁木選手)は適当すぎです(笑)。自分なりに整理しているそうですが、僕からしてみれば、荷物をただ山積みにしているだけ。確かに自分は典型的なA型かもしれません。試合前日の準備や待ち合わせの集合時間も厳しいです! それから試合で使うラケットの順番も決まっていますし、ラケットバッグをベンチのどのあたりに置くかも気にはしています。几帳面がテニスに向いているかどうかは…。でも、それもオンとオフがあるので、気にならないときは適当です。試合中にオンになったときは気になってプレーに集中できないですね」

A型 の証言
吉田友佳 (Team YUKA代表/前フェド杯監督)

「昔は伊達(公子)さんや(杉山)愛ちゃん、浅越(しのぶ)さんがB型で、(藤原)里華ちゃんがAB型だったり、周りの選手はB型やAB型ばかりだった記憶があります。だから、その血液型がテニス選手に向くのかなと思ったこともありますね。自分はA型の几帳面さはありませんが、周りの状況を把握したり、状況を客観視するところはあると思います。現役時代、私のコーチはB型でA型の私が気を遣ってしまうことがあり、選手同士の中で笑い話として盛り上がったこともありますね(笑)」

B型 の証言
綿貫裕介 (橋本総業ホールディングス)

「最近はコーチとして選手につくこともあるので、血液型の性格判断は少し気になります。選手の血液型で指導法が変わることはありませんが、試合以外の普段の行動を見るだけで、血液型がわかることもありますね。準備の早い人、マイペースな人、言われてやる人、自主的にやる人。普段の振る舞いを見て、その後に血液型を聞いたときに予想した血液型と合っていることは多いです」

O型 の証言
近藤大生 (エキスパートパワーシズオカ)

「例えば、遠征に行ったときに5人の日本人選手が同じ大会に出ていたとして、O型の僕としては全員で食事に行きたいと思うわけです。でも、その中には必ず『あ、俺は大丈夫』と断る選手もいて、僕の経験上、その選手の血液型はB型、もしくはAB型であることが多い(笑)。もちろん、B型やAB型でも該当しない選手もいますが、B型やAB型は自分のペースを崩さないものがあるように思います」

?型 の証言
福田創楽 (三菱電機)

「自分の血液型ですか? 知りません…。わからないから、仲間内でも話題にならないですし……。つまらない答えで本当すみません…」

〈 テニマガレポート 〉
「B、AB型多し」の認識も、立証はできず

手たちに「テニスと血液型」について聞いてみたところ、「B型とAB型の選手が多く、活躍しやすい」という仮説が昔からあるようだ。しかし、実際に聞き込み&調査を続けるとA型やO型のトップ選手も多くいるため、この仮説は立証できなかった。

 情報を集める中で興味深かったのが、選手間で話題に挙がる「B型の自己中心的な性格」について。ある選手は「これはいい意味ですが、B型の相手に気を遣わない性格って対戦相手にも容赦ないことも意味しているし、勝負の世界では必要不可欠」と語っていた。さらにAB型もB型と同じ気質を感じるという回答も得られた。

〈 血液型メモ 〉
日本人の7割はA型かO型。日本独自の‟血液型・性格判断”

般的に、日本人の血液型の割合はA型が4割と一番多く、続いてO型の3割、続いてBが2割で、AB型は1割ともっとも少ないとされている。

 日本では昔から血液型による性格判断が知られており、例えばA型は「几帳面で真面目」、O型は「親しみやすくおおらか」、B型は「自分のペースがあり、集中力が高い」、AB型は「感受性豊かで、2面性がある」と、おおまかに分けて例えられる。生まれ育った環境によって性格は変わり、誰にでも当てはまるものではないが、それでも日本で非常に親しまれる性格の判断基準とされている。

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