男子テニスの国別対抗戦、「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド/11月18~24日/室内ハードコート)の準々決勝でカナダが勝負のかかったダブルス制し、オーストラリアを2勝1敗で下して準決勝に一番乗りした。

 バセック・ポスピショル/デニス・シャポバロフ(カナダ)はジョン・ピアース/ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-4 6-4で倒し、オーストラリアに対するカナダの初勝利を記録した。

 周囲を驚かせたのはニック・キリオス(オーストラリア)がシングルスでプレーしなかったことで、この日の彼は応援の役に徹していた。欠場理由は、水曜日に被った鎖骨の故障のためだった。

「我々には、他の選択肢はなかった」とオーストラリア代表チームのレイトン・ヒューイット監督は明かした。「彼はプレーできなかった。だからあのようなメンバーになったんだ」。

画像: 故障でプレーできず、応援に徹したニック・キリオス(オーストラリア/右)

故障でプレーできず、応援に徹したニック・キリオス(オーストラリア/右)

 世界ランク30位のキリオスはこれに先立ち、自分がプレーしたシングルス2試合の双方で1セットも落とさずに勝利をおさめていた。彼の代役を務めたのは、今週ここまでプレーしていなかった世界48位のジョン・ミルマン(オーストラリア)だった。

「ニックとプレーするのだと思っていた。僕たちも驚いたよ」とポスピショルは振り返った。「でもそれから5分の間、僕はその驚きを表に見せないようにしたんだ。僕は戻ってラケットを取り、準備を整えた。それから、ふたり(キリオスとミルマン)は両極端とも言えるまったく違ったプレーヤーだから、当然ながらどうやって試合をプレーするかについてメンタリティを変るようにしたんだ」。

 結果的にミルマンは、第1シングルスでポスピショルに6-7(6) 4-6で敗れた。しかし20歳同士の対決となった第2シングルスではアレックス・デミノー(オーストラリア)がデニス・シャポバロフ(カナダ)に3-6 6-3 7-5で競り勝ち、1勝1敗のタイに持ち込んだ。

 これに先立ちシャポバロフとデミノーは、2015年ジュニア・デビスカップ決勝と2016年ウインブルドン・ジュニアのシングルス決勝で顔を合わせていた。

 これまでカナダはデビスカップでのオーストラリアとの過去9度の対戦で一度も勝利をおさめたことがなく、そのうち1試合でしか勝ったことがなかった。

 火曜日に行われたグループFの第2戦で、カナダは同じく以前に一度も勝ったことがなかったアメリカに対する15連敗に終止符を打っていた。

「これは本当にすごいことだ」とカナダ代表チームのフランク・ダンシェビッチ監督はコメントした。「我々はここに、何を期待しべきかわからない状態でやって来た。我々は素晴らしいチームを擁しており、先まで勝ち進む潜在能力は持っていたが、今週は選手たちが全身全霊を込めて戦った。彼らは信じられないようなテニスをプレーした。こんなふうにダブルスで勝ち、危機的状況を乗り越えて勝利をつかんだのは、彼らが心底それを欲して奮闘したからだ。私は彼らを本当に誇りに思う。素晴らしいよ」。

 カナダは次の準決勝で、金曜日の午前に行われるセルビア対ロシアの勝者と対戦する。

(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)

※トップ写真は準決勝進出一番乗りを決めたカナダ代表チーム(バセック・ポスピショル、デニス・シャポバロフ、フェリックス・オジェ アリアシム)
MADRID, SPAIN - NOVEMBER 21: Vasek Pospisil and Denis Shapovalov of Canada celebrate winning the match with teammate Felix Auger-Aliassime in the quarter final doubles match between Australia and Canada during Day Four of the 2019 Davis Cup at La Caja Magica on November 21, 2019 in Madrid, Spain. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

※写真はすべてGetty Images

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