イギリスがシングルス2連勝で準決勝へ、スペインはナダルが単複勝利 [デビスカップ・ファイナルズ]

男子テニスの国別対抗戦、「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド/11月18~24日/室内ハードコート)の大会5日目のアフタヌーンセッションで行われた準々決勝で、第5シードのイギリス(グループE1位)がドイツ(グループC1位)を2勝0敗で下してベスト4進出を果たした。

 第1試合でカイル・エドマンド(イギリス)がフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6-3 7-5で破って王手をかけると、第2試合ではダニエル・エバンズ(イギリス)がヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に7-6(6) 3-6 7-6(2)で競り勝ち勝利を決めた。

 イギリスのレオン・スミス監督は、2試合連続でアンディ・マレー(イギリス)を起用しなかった。グループ初戦で挽回勝ちをおさめていたマレーは、最高の調子ではないというのが監督の説明だった。

 準決勝でイギリスが対戦するのは、スペイン(グループB・1位)に決まった。ラファエル・ナダル率いる地元スペインはこの日、第3シードのアルゼンチン(グループC・2位)を2勝1敗で振り切った。

 アルゼンチン対スペインでは、まずギド・ペラ(アルゼンチン)がパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-7(3) 7-6(4) 6-1で振りきり、次にナダルがディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-1 6-2で退けて1勝1敗に持ち込んだ。この試合はナダルにとって、デビスカップで連続27試合目の勝利だった。

試合後に握手を交わすラファエル・ナダル(スペイン/右)とディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン/左)

「これは絶対に勝たねばならない試合だった。そのほかのことはどうでもよかった」とシングルスでの勝利の直後にナダルは語った。

 ナダルは続いて勝負のかかったダブルスにも出場し、マルセル・グラノイェルス(スペイン)と組んでマッシモ・ゴンサレス/レオナルド・メイヤー(アルゼンチン)を6-4 4-6 6-3で倒して準決勝行きの切符をもぎ取った。試合が終わったときには午前1時を過ぎていた。

 イギリスが最後に準決勝をプレーしたのは、10度目のデビスカップ優勝を遂げた2016年に遡る。過去3度優勝した実績を持つドイツは、12年ぶりのベスト4進出を目指していた。

(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)

※トップ写真はダニエル・エバンズ(イギリス/左)とレオン・スミス監督(右)
MADRID, SPAIN - NOVEMBER 22: Dan Evans of Great Britain celebrates with Leon Smith after winning his quarter final match against Jan-Lennard Struff of Germany on Day Five of the 2019 Davis Cup at La Caja Magica on November 22, 2019 in Madrid, Spain. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images for LTA)

※写真はすべてGetty Images

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